2008年06月
2008年06月30日
赤い大地を歩く(2)
赤い大地を歩く(2)
(パースの宝物2004年6月)
奥に、奥にと歩いていくとバードウォッチングができる小屋がある。
ウォーキングルートは赤土になっているので、迷子になることはない。
しかしこのルートも一部、以前と変わっていた。
バードウォッチングの小屋の中にあったノートも今はない。
ここに立ち寄った人が名前を記入するだけのものだが、実はそのノートに再会できるのを結構それを楽しみにしていたのだ・・・。
【この小屋でバードウォッチング】
もしかしたら8年前に書いた僕のサインが残されているかもしれないという期待があったからだ。
残念ながら8年前のノートはおろか、細い棚の上にあったノートは現在のものも置かれてはいなかった。
この小屋の裏手には小さな池(ラグーン)があり、水鳥が集まってくるのだが、今日は今のところ鳥らしき物体は見えないようだ。
さらに奥に行くと金網が延々と張ってあるところがあるのだが、それはウサギが進入しないように作ったものだと聞いたことがある。
本来オーストラリアに生息していなかったウサギは何かの目的でヨーロッパから連れてこられてきて、オーストラリア東部で放牧したところ、驚異的に繁殖してしまい、そのウサギはどんどんと西部にまで広がっていったらしい。
【平坦な土地だけではない】
今ではいろいろな害を与えているとのことで、ウサギを西部に入れないためにオーストラリア大陸の北から南に大陸を縦断するように金網を張ることにした。
しかしモンキーマイアにもたくさんのウサギがいたのは事実だ。
夜になると餌を求めて出てきたのを何度か見たことがある。
今回はその金網までは歩かずにに戻ることにした。
日がずいぶんと西の空に沈みかけてきたからだ。
帰り道のウォーキングルートの少し小高い丘の上から眺めるモンキーマイアもすばらしい。
【道標】
モンキーマイアには1994年と1996年、そして今回と3回目になるが、ここに来る思いは毎回違っている。
だけどモンキーマイアはいつも静かで、それを見守ってくれているように思う。
僕にとっては多くの想い出を残してくれた場所、そして多くの冒険をさせてくれる場所でもある。
すばらしい時間に感謝している。
下の図は受付でいただいたマップで、右が東で、桟橋があり、そのあたりにイルカがやってくる。
左が西で新しくできたロッジ(2階建て)がある。
僕が宿泊した場所は海やレストランに近いコテージで、ちょっとお得な場所だった。
【モンキーマイアMAP】
この地図を眺めているだけでも自分の足跡を思い出す。
ご興味のある方は写真と地図を照らし合わせて見てくださいね。
懐かしいなぁ(ぼそっ)。
・・・
2008年6月30日の日記
実は6月30日の深夜(正確には7月1日だけど)、ドリコムさんでメンテがありBLOGを書くことができず、翌日午前中に書こうと思ったものの昼過ぎまでメンテがあり、書けずじまい。
っていうか、すっごい重いのは気のせいだろうか。
なんのメンテだったんだろう(ぼそっ)。
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2008年06月29日
赤い大地を歩く(1)
赤い大地を歩く(1)
(パースの宝物2004年6月)
(上の写真はお気に入りの一枚。ペリカンの写真である)
モンキーマイアは海辺のリゾート地で、シャーク湾の景色に魅せられたら一日中浜辺でボーッとしていても飽きがこない。
率直に書くと『仕事に疲れた人』『都会の生活に疲れた人』『人生に疲れた人』のようなケースの人が、もしこの地を訪ねて景色を見たら人生観が変わるんじゃないかな(と僕は思う)。
メインはやはり海なのだが、実は小さな海辺のリゾート地にも他の楽しみ方がある。
モンキーマイアの施設スペースから表に出て、道路を挟んだ内陸の方に散歩をしてみることにした。
門を出るとデナム(Denham)に続く一本道がある。
その道の向こう側は低木の広がるブッシュになっている。
そこにはさほど長くはないが、ウォーキングルートがあるのだ。
【乾いた大地を歩く】
このウォーキングルートは1996年に訪れたときに何気なく見つけた道で一度歩いたことがある。
広大なブッシュの中のルートだが、その部分だけ土の色が違う。
だからその色の違う道を外れない限りは迷子になることはない。
海辺とは違うオーストラリアの顔を覗くことができるってわけ。
オーストラリア独特の赤い大地と背丈ほどのブッシュが広がる景色に僕はオーストラリアを感じる。
行けども行けども同じ景色が広がっていて、人によっては単調でつまらないというかもしれないが、一度に多くのものを目にするよりもときにはそういう世界から逃げ出したい人にとっては充分過ぎる景色なのである。
【小高い丘から】
後ろを振り向くと海辺のリゾート地が見える。
このリゾート地だってまるで自然の一部に溶け込んで見えるほど、大自然が残ったままなのだ。
【大地から見るビジターセンター】
ウォーキングルートから見えるモンキーマイアは海に浮かぶ孤立した島という感じである。
実際には島ではないのだが・・・。
それにしても水平線がたまらなくいい。
再び前を向き、ウォーキングルートを更に奥に進んでみることにした。
・・・
2008年6月29日の日記
雨の日曜日。
関東はずっと雨・・・雨・・・雨・・・。
憂鬱な一日だったな。
仕事も昨日・今日の2日間は朝から晩までで、一日13.5時間労働。
あと一日やったら倒れてるな、きっと。
って、いつも思いながら、去年はこんなもんじゃなかったか。
まだまだ頑張れる、かな。
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2008年06月28日
モンキーマイアの浜辺で
モンキーマイアの浜辺で
(パースの宝物2004年6月)
(今日はモンキーマイアの海辺を写真で紹介しようと思う)
モンキーマイアの周辺はこのリゾート地を除いたら、あとは何にもない世界である。
どうしてこの地をリゾート地に選んだのか、それは僕もわからないが、それでもきっとそれなりの理由があるのだとは思う。
1km右にずれていても、左にずれていても景色はそれほど変わりはないはずなのにね。
上の写真はモンキーマイアの桟橋の写真で、朝夕はこの桟橋の左側に野生のイルカが集まってくるのである。
それにしても水平線があまりにもきれいで、ついつい見惚れてしまう理由がわかるでしょ?
そして、その桟橋の反対側から写した写真がこれ↓
【モンキーマイアの桟橋】
この日は驚くほどにシャーク湾には波が立っていない。
湾とはいえ小さな港ではないし、対岸が見えるほど小さくはない。
それなのに波が全くないのだから、驚きの連発である。
目の前に海がありながら波のざわめきもなく、時間が止まって感じるのも無理はないだろう。
前に来たときにもこんな静けさだったかなぁ、って頭の中で思い出そうとしても、今この瞬間の驚きに圧倒されて思い出すことができなかった。
【岸辺を歩く】
モンキーマイアの水辺は特に何かがあるわけではなく、単調な海岸が続いているだけである。
海には観光用のボートなどが数隻浮かんでいるだけで、夏の時期はもちろん泳ぐこともできる。
この日ももちろん暑い日ではあったが、海の水は海水浴ができるほど温かくはない。
やっぱり季節は冬といえば冬ってわけだ。
【物悲しく感じる】
まだハイシーズンではないのか、それほど多くの人々が滞在しているわけではなく、海辺にいる人も多くはない。
プライベートビーチって感じかな。
できることならシャーク湾一帯をボートで移動してみたいものだ。
・・・
2008年6月28日の日記
今日は朝から晩までびっしりと仕事。
明日も・・・である。
せっかく昨日は90歳のおじいちゃんからパワーをもらってきたのに・・・どうも気分がネガティブである。
そんなときはやっぱりブログで爆発させるべきか・・・。
いやいや、そんなことはやっぱりできない。
本当はあれも書きたい、これも書きたい・・・っていうテーマもあるのだが、時間にゆとりができたらにしようっかな。
明日も早いので、今日はこの辺で。
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2008年06月27日
モンキーマイア巡り、か
モンキーマイア巡り、か
(パースの宝物2004年6月)
モンキーマイアも時代の波が押し寄せてきている。
もちろん僕が初めて訪れた時代よりも以前は、もっと施設が少なかっただろうし、それよりもずっと昔は何にもなかっただろうけど、ね。
僕の記憶の中には青空の広がるロケーションだけが残っていたのだが、こうやって2階建ての建物ができると(写真上)、視界が遮られてしまうようでちょっと残念な気がする。
東側には立派なビジターセンターができていて、室内にはイルカの説明や展示物、モンキーマイアの歴史などの写真もあったし、小さなお土産屋さんもあった(昨日のブログで紹介済み)。
中央の二面あったテニスコートが一面になり、宿泊施設が増設されていた。
コテージの一部を2階建てのアパートメントスタイルにして、バックパッカー用にロッジができていた。
以前はレストランは1カ所だったが、西側にカフェバーやビアガーデンもできていた。
西側は新しいが、どちらかというと若者向け、東側は前からあるコテージなどで家族や老人なども多く泊まれるようになっているようだ。
僕の泊まった場所はガーデンヴィラ(Garden Villas)というコテージで東側の場所だ。
【ガーデンヴィラ】
ちょっと残念だったのは以前はミニショップでカップヌードルやサンドイッチなどの軽食を販売していたのに、今はなくなっていて、結局ランチなどはレストランで食べなければならなくなっていたことだった。
わざわざ昼間から高いお金を出してランチを優雅に食べなくても良かったし、カップヌードル(あまりおいしいとは言えないが)でもよかったのに・・・。
そのわりには食材は比較的豊富で、自炊する人やBBQなどの食材はここでも充分揃えられるのである。
やっぱり昔のモンキーマイアが好きだ。
【中央にはプール】
いや、今もほとんど変わっていないのではあるが、少しでも自然に優しく、見た目の外観も損なわないようにはなっているのだが、2階建ての建物はわずかな風景を壊してしまっているように思えてならなかった。
初めてモンキーマイアに訪れたときにはコテージの奥にあるキャンプ場でBBQをしたことがある。
【こんなキャンピングカーで】
キャンプ場にも多くのキャンピングカーが泊まっていたが、そのほとんどはリタイア中の老夫婦。
日本のように2泊3日で満足しているキャンプではない。
1ヶ月単位で余暇を楽しむのだそうだ。
8年の空白期間は少しずつ環境を変えていることを感じた。
・・・
2008年6月27日の日記
いい天気。
といっても青空ではないのだが、夜は涼しい風が当たり、気持ちいい。
今日は1週間ぶりに世田谷で仕事。
最近は金曜日があまり天気が良くないので、ちょっと一安心。
久しぶりに元の職場に行くと、大勢の人が笑顔で出迎えてくれる(複雑な心境だったりもするのだが)。
僕は気になるお客さんが何人かいるのだが、そのほとんどは高齢者の方。
その中でも最も気になっているのが今年90歳になったおじいちゃん。
90歳だというのに背中が曲がっていない。姿勢の正しいおじいちゃんなのである。
僕はこのおじいちゃんを見るたびに自分の将来を重ね合わせ、できることならこのおじいちゃんのように笑顔と健康な身体を維持したいと思っている。
そのためには絶対にグータラな生活をしないことだね。
人生を長く生きてきて、豊かな生き方をしてきたオーラがおじいちゃんの顔に現れているんだよなぁ。
久しぶりにロビーで会ったら、
「今日、貴方が来る日だと思って楽しみにしていたんですよ。」
と、そばに寄ってきて、僕に声をかけてきた。
ほんの2~3分しか話をする時間がないのだけれど、僕はいつもこのおじいちゃんに握手をしてあげ、心の中で、
「今日も元気に再会ができてよかったですよ。」
と語ってあげるようにしている。
「身体は痛くないですか?」
「足は元気ですか?」
「まだまだ長生きしてくださいね。僕の目標のおじいちゃんですからね。」
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2008年06月26日
青空とブーゲンビリア
青空とブーゲンビリア
(パースの宝物2004年6月)
青い空にブーゲンビリア(写真上)。
南国の世界だね。
確かにモンキーマイアはパースに比べると約800kmも赤道に近い位置である。
この青空を誰かに分けてあげたい(何度も思う僕である)。
レストランでビールを飲み、次にすべきこととして、最初に寄ったレセプションでレンタカーの予約をしなければならなかった。
そのことがあり、上手に伝えなければならないというプレッシャーからビールを2杯も飲んでほろ酔い気分で行くことにしたのである。
なぜなら僕の英語はまさしくジャパニーズイングリッシュのお手本だからである。
ちょっと肝っ玉が小さい僕であるのだ。
【モンキーマイアの海は絵になるでしょ】
案の定、受付に出た女性は僕の発音ではなかなか理解してくれない。
その上、その女性が早口言葉で僕も理解ができていない・・・。
横にいた男性スタッフが変わってくれた。
男性はかなり親切にゆっくりとした口調で説明してくれ、ちょっと一安心。
指定の用紙に名前や住所などを書き、免許証を提示する。
「明日は何時間ぐらい使うのか?」
「距離はだいたい何kmぐらいか・・・?」
それによっても値段が違う。
僕は朝9時頃から夕方5時頃までで、距離としては400kmぐらいだと伝えた。
距離を伝えたら、クレイジーだという態度を取っているように見えた。
さらに、どこまで行くのかと訪ねられ、
「一番遠くは1号線を走る。」
と言うと、とりあえず納得をしてくれた。
きっと場所を言えば、相手はおおよそ何kmかを調べてくれるつもりだったのだろう。
【以前はこの建物はなかった】
レンタカー代金は100kmまででA$80、300kmまではA$200、それ以上は1kmにつきA$0.3だったように思う。
ガソリン代は満タン返しで、リゾート内にあるスタンドで入れて返却するシステムである。
また、国際免許は必要なかった。
今のオーストラリアはそういうシステムなのかどうかはわからないが、ここ、モンキーマイアでは持ってなくても、日本の免許証で借りられることがわかった。
なんとか手続きを取って、部屋に戻ることにした。
僕にとって英語で受付をするなんてビールが入っていなければできないことだった。
【ちょっとした博物館だね】
部屋に戻っても何もすることがなかったし、しばらくテラスの椅子に腰掛けてから、変化のあったリゾート内を歩いてみることにした。
もちろんさっき行ったレストランもバリアフリーになっていて(記憶違いかもしれないが・・・)、以前はミニショップ程度しかなかった場所にはそれ以外に床屋やネットカフェ(3台程度だが)、そしてダイビングショップ(スキューバかスキンかはわからない)も増設されていた。
もともとあったのかもしれないが、記憶が定かではない
・・・
2008年6月26日の日記
今日は涙が出るほど・・・、
忙しかったぁ(爆)。
眠かったし、足腰が立たないほど疲れたし・・・。一日を振り返っても何にも残ってない(疲れたことばかり)。
こんな仕事をしていたらダメだな、きっと。
もっとゆとりを持って。
精神的にも・・・だよ。
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2008年06月25日
青空に乾杯!
青空に乾杯!
(パースの宝物2004年6月)
上の写真はモンキーマイアのゲート。
このゲートはシェルビーチの貝でできているのだが、アートだよね。
真っ青な空がより青く感じる。
コテージから表に出ると強い日差しと真っ青な空、そして波のない海、少し赤みがかった砂を眺めていたらおなかが減っているのに気づいた。
さっそくモンキーマイア唯一のレストランに行き、ビールと一品料理で自分に乾杯をした(あ~、どうしてビールの写真がないのだろう)。
目の前に広がる青い海を眺めながら、
「いよいよ今回の最大のイベントの始まりだ~。」
心の中でそう呟いた。
【レストランのテラスから見える風景】
ビールを飲みながら周りを見てみると、同じテラス部分に下を向いて日記らしきものを書いているアジア系の女性が2人いて、耳を傾けてみると日本語を話していたので、声をかけてみることにした。
「日本の方ですよね~。」
「はい。」
「どちらから来られたんですか?」
「ワーホリで来ているんです。今はメルボルン(Melbourne)に住んでいます。」
「いつまでこちらにいるんですか?」
「今日帰るんですよ。」
ガ~ン・・・と聞こえたかどうかはわからないが、僕にとっては英語がしゃべれるであろう日本人に出会えて、少しホッとしていたのに、今日帰ると聞いてショックが大きかったのである。
「そうですか~。僕は今日からなので、日本の方がいるだけで心強く思ったのに・・・。」
気をつけて、と付け加えて、僕は肩を落としながらテーブルに戻り、残りのビールを飲み干した。
昼間っからビールを2杯飲み干し(これには深いわけがある)、いい気分になったところでレジに行ってお金を支払った。
【サンシャイン】
以前来たときに、このレストランはディナーの予約が必要だということを知らずに入ったら、一度断られそうになった苦い経験がある。
もちろんその時間は予約がいっぱいだったので、別の時間で食事をすることができた。
そのときはハイシーズンじゃなかったことが幸いしたのであるが・・・。
今回はそういう苦い経験もあったので、今日・明日の予約を7時にしてもらおうと話をしたが、明日は7時に大人数の予約が入っていたので、6時半にすることにした。
【リゾート地って感じでしょ】
雲ひとつない青空。
何にもなくても、この青空だけで僕には充分過ぎる。
・・・
2008年6月26日の日記
明日も朝が早いので今日は↑の記事だけで・・・。
おやすみなさぁ~い。
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2008年06月24日
サンダルの生活
サンダルの生活
(パースの宝物2004年6月)
飛行機はゆっくりと着陸態勢に入る。
「とうとう来た。」
どこまでも広がる地平線を見ながら、そう思った。
滑走路はそれほど整備されてはおらず、ちょっと不安な気持ちになる。
無事到着してくれたもののどこにもシャークベイ空港などの表示がない。
ただでさえ不安な気持ちでいるのに、本当にここがシャークベイ空港なのか。
しばらくすると乗ってきた飛行機は移動し始め、次の目的地に飛び立っていってしまった。
空港の周りには空港ロビーとは呼べないほどの小さな建物があり、そこが待合室になっている。
その建物の脇にモンキーマイアのロゴの入った送迎バスが止まっていて、その車に乗ってモンキーマイアまで移動するのである。
なんだかそのロゴを見て安心したのだが、それまではちょっと青ざめていた自分がいたと思う。
ちょっと暑いが爽やかな風も吹いている。
そこからモンキーマイアに行く人はバスに乗るように指示があり、僕はバスに乗った。
空港を出て右に18kmでモンキーマイア、左に8km行くとデナムという町がある。
【モンキーマイア入り口で(スタッフに写してもらったもの)】
車内は僕を含めて5人、一人旅の男性と男性2人・女性1人の3人グループの人たちである。
この3人グループはどうも途中で仲良くなって一緒に旅をしているようだった。
僕に何か声をかけようとしているのか、挨拶程度に首をかしげてきたが、僕は本当に英語が苦手なので、なんとなく目をそらしてしまった。
友達になれるチャンスも自分で見逃してしまうというのは、悪い性格である。
反省しなきゃ・・・。
懐かしいこの広大な大地を窓越しに眺めて昔のことをぼんやりと思い出していたら、あっというまにモンキーマイアに到着した。
レセプションの前で車を降り、受付手続きをする。
【ここが僕の泊まるコテージだ】
なかなか英語が伝わらず、四苦八苦したがオーストラリアの人はフレンドリーだからすごく親切に応対をしてくれた。
周りは8年前と変わっていないように思ったが、手続き終了後、再度車に乗って、それぞれの宿泊する場所まで移動し、バスから降ろされる。
あとは自分でその場所を探すシステムだったので、途中、車内から見える建物の中で増設されたものも多くあった。
以前に比べても観光化されたのには少しショックでもあった。
僕が宿泊する場所は海辺にほどよく近いコテージで、以前も宿泊したことがある。
【ベッドはシングルベッド】
一人で泊まるには少々贅沢すぎるかもしれない。
僕は荷物を置き、ジーンズを脱ぎ、ハーフパンツとサンダルになった。
今日からはサンダルの生活だ。
・・・
2008年6月24日の日記
暑い一日だったなぁ。
ちょっと歩くと汗ばんでしまう。
電車の中で僕の目の前に立っていたスーツ姿の男性、背中がジワーッと濡れてくるのが見えたほどで・・・。
電車の中も熱気でムンムンしていた。
相変わらず梅雨らしくない天気が続く関東である。
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2008年06月23日
薄紫の世界
薄紫の世界
(パースの宝物2004年6月)
離陸して飛行機はしばらくパースの上空で旋回をし、位置が確認できると、北上を始める。
機内のシートは通路を挟んで、左右に一列しかない。
入り口にはクッキーと紙パックの飲み物が置いてあり、自由に取っていいようだった。
なにせ、スチュワーデスなどはいないのだから。
飛行機はかなり低い位置を飛ぶので、うまくいくと下を走る車まで見える。
【住宅街を見下ろしながら】
最高の快晴で、眼下を見下ろすと、ところどころに小さな雲があるぐらいで、景色は言うまでもない。
街の集落がなくなり、牧場や広大な大陸がどんどん広がって見えてくる。
風もほとんどないようで、機体も揺れない。
快適そのものだった。
途中、ジェラルトン(Geraldton)の空港で一度着陸し.、15分ほど機内で待機。
この町にも過去に一度だけ泊まったことがあるが、そのときは車で立ち寄っている。
しかし、空港の周りには一軒の民家も見当たらない。
町はどこにあるのだろう?
そして二度目の離陸。
【何にもないんですけど】
再び水平飛行となるが、まるでトンビか鷹が気流に乗って空に浮いているような気持ちになる。
それぐらい、空は気持ちいい。
しばらくすると突然海が見え、窓から見える景色の色が変わる。
快晴だというのに空の色も大地の色も紫がかって見える。
海が止まって見える。
波も立っていない。
【薄紫の世界(シャーク湾上空)】
もし、ここで飛行機のエンジンを切ったら、きっと何も聞こえないような静まりかえった世界になるのではないか。
言葉では説明できないが敢えて例えるなら「この世のものではない」としか言えない。
ちょっと大袈裟かもしれないが、それ以上言葉を探せない。
ゆっくりと高度を下げ始め、モンキーマイア(M/Mia)から18km離れたシャークベイ空港(Shark Bay Airport)に到着したのは午後1時を過ぎていた。
・・・
2008年6月23日の日記
昨日は強い雨の一日だったが、すでに今日はその雨も止み、一日中曇り空。
かと思ったら、夕方一時雨だったけどね。
最近は月曜日だけしか休日がなく(今月前半は講習会だったから仕方ないんだけど)、この休日は疲れた身体を癒すために温泉に浸かっている貴重な時間に費やしている。
それにしても温泉というのは夏よりも冬のほうが人気があるようで、最近はどこの温泉に行っても利用客が少ないように思う。
僕も冬はもちろんいいと思うが、この湿気の多い季節にさっぱり爽やかな身体になるのもいいんじゃないかと思う。
ただサウナで汗を流してから露天風呂に行ってもなかなか汗が引かないので、水風呂に浸かる時間が長くなり、小さな心臓(笑)がさらに縮こまっている気がして、そのうちぶっ倒れるんじゃないかと心配している。
まぁ、その後のビールが旨いのが何とも言えないってことで。
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2008年06月22日
旅にはチーズか?
旅にはチーズか?
(パースの宝物2004年6月)
出発時間を一時間、間違ってしまうというハプニングはあったが、早く来ていたのだからそれほど大きな問題はない。
僕も友人Sにまかせっきりだったから、手続きの用紙を貰っていながら何も読んでいなかったわけで、2人で目を見合わせて爆笑
時間が逆だったら大変だったけど、待つのは一向に気にならない。
彼はまだ出勤するまでに少し時間があったので、空港のロビーで僕に付き合ってくれた。
実は翌日から彼は日本に行くことになっていた。
接待という名目で札幌でゴルフをすることになっていて、パースで会えるのは今日が最後だったのだ。
北海道は僕の故郷、パースはSの故郷。
お互いにいる場所が逆だねって、たわいもない話をしていた。
【いよいよ搭乗(先端の扉に荷物を入れる)】
僕は思い出したように、
「あ、地図を忘れた!」
と叫んだ。
夕べ、友人Sの家にシャークベイ(Shark Bay)周辺の細かく表示された地図があったので、それを借りることになっていたのに、パッキングをする際、すっかりそれを忘れてしまったのだ。
まぁ仕方がない。
モンキーマイアで買うか、見つけることにしよう・・・と思っていたら、彼は、
「まだ時間があるから今から取りに行ってくるよ。」
と言って空港から出て行ったのである。
何から何まで面倒をかけてしまっていた。
2~30分の間、空港ロビーにはほとんど人もいなかったので、表に出て、芝の上に座っていた。
ときどき空を横切っていく飛行機を眺めて時間をつぶしていた。
空は青く、快晴だ。
モンキーマイアも天気はいいと聞いている。
しばらくして友人Sが戻ってきた。
そしてなんと僕に渡してくれたのは、夕べ食べかけにして保存していたチーズだったのだ。
日本語が堪能な彼も微妙なものにおいては、言葉のニュアンスやアクセントで変わってしまう。これは日本人だって同じ事でよくあることだ。
後で聞いた話だが、T子とはこんな会話があったそうだ。
「シバがチーズを忘れたって言うんで取りに来たよ。」
「え、ひとつ持って行ったわよ。」
「多分昨日の食べかけのチーズのことだと思うよ。」
「そのことについても、今朝聞いたときには『いらない。』って言ってたわよ。」
「でも、シバがそう言ってたから・・・。」
「・・・」
なんで、わざわざ、このチーズを突然必要になったんだろう・・・って不思議に思いながら、渡したらしい(笑)。
「チーズ」と「地図」だけでこんなに笑ったのは久しぶりだった。
【操縦席も丸見え】
僕はその食べ残したチーズとクラッカーを大切に持って、友人Sと別れた。
ひとりになった僕が出発ロビーで待機していると搭乗のアナウンスが流れた。
同時間帯に2つの方面の飛行機に搭乗することになっていて、モンキーマイアの方面はどちらなのかわからずにいたが、まちがいなく飛行機に乗ることができた。
もし、もう一機の飛行機だったら・・・とひとり心の中でびくびくしていたのは事実だ。(これはかなり焦っていた)
20人乗り程度の小さなプロペラ機は左右1列に座席があり、搭乗する順に奥に座っていく。
これはルールではないが、自分が座ったところは残念なことに、翼の上だった。
【離陸】
小さな航空会社だから待機位置は空港のはずれにあり、搭乗して離陸するまで、約15分ぐらい空港内を移動し、そこから離陸することになる。
いよいよ飛行機は加速を増して、空中へと飛んでいく。
また、これからどんな旅が待っているのか、期待と不安でいっぱいだった。
下を見るとパースの町が小さくなっているのが見えた。
追記
僕がパースから離れている期間は、パースもいい天気だったらしい。ちょっと悔しい気もしたが、自然には逆らえない。
また天気がいいと、今回の写真をみてもわかるように、つい青空ばっかりを写しているのが、あとでわかった。
自分としてはそういうつもりはないのだが、無意識のうちにいつもこんな写真ばかりになってしまうのである。
・・・
2008年6月22日の日記
今日は朝から晩までびっしり雨だったね(天気予報大当たり~)。
だけどこの雨、梅雨っぽくない。
すごい降りだったし、風も冷たい。
なんだかジトジト感が感じられないのって、梅雨らしくないなぁ。
なんてことよりも、朝からびっしり仕事だったから、ちょっと足腰が痛い。
最近はどうもオジンくさくなりつつある僕なのだ(苦)。
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2008年06月21日
いよいよモンキーマイアへ
いよいよモンキーマイアへ
(パースの宝物2004年6月)
夕べは遅くまで眠れなかった。
朝も6時前には起きてしまって、まだ空が真っ暗なのに裏庭に出て、パースに来てからの楽しかった時間を振り返っていた。
過去の旅行のほとんどはパースの街を中心とした旅行であって、今回はかなり行動範囲を広めている。
1994年はモンキーマイアまで北上し、1996年は南極海を見にオーガスタまで南下した以外はほとんどがパースのみの旅行である。
それでも全てが初めてだったから、行けたことだけで満足していたが、やはり今回はかなり充実した旅行といえよう。
今、僕の足下にはクリアランスが座っている。
まだボスのJ君は寝ているので、犬君たちは大きな顔をしているのだが、J君が目覚めると、隅の方でおとなしくなり始めるのである。
少しずつ暗かった空も明るくなり始めてきた。
鳥たちも鳴き始める。
はるか高い空の上では、群れをなして渡っていく鳥もいる(写真上は裏庭で写したもの)。
朝早くから目覚めてしまうのは、やはり、これからモンキーマイアに行く事への期待と不安が入り交じっているからなのだろうか?
目は冴えてしまっていたのだ。
寒い朝もそれほど感じないほどだった。
【空港の青空】
7時過ぎに友人Sも起き出してきて、モンキーマイアへの出発時間などの説明をしてくれた。
実は彼の家から空港までは車で10分もかからずに到着する場所にあり、僕にとっても好都合であった。
朝食はオーストラリアのお決まりの食事でシリアル・・・。
そういえば今回の旅行でシリアルは初日のホテルで食べて以来だったことを思い出した。
普段、朝食を食べない僕も、今日は昼食を食べる時間が遅くなることを予想して食べるように心がけたが、シリアルとコーヒーで満腹になってしまった(これも緊張か)。
J君はもうすぐ1歳、そして彼の大好物はベジマイトだというのだ。
ベジマイトというのは、野菜を発酵したもので、見た目はチョコレートバターみたいだが、味は塩っ辛く、少々癖がある。
初めて口にしたら吐いてしまうかもしれない。
日本でいうと納豆のようなもので、オーストラリアの各家庭には必ずといっていいほどある定番の一品である
ただし、ベジマイトを直接パンに塗って食べてもあまり美味しくない。
バターを塗った上にベジマイトを塗ると病みつきになる。
J君には柔らかめのトーストにバターとベジマイトをうすく塗って小さくちぎって渡しておくと、喜んで食べる。
何もないときはこれで満足してるので子育てが楽だと言ってた。
ちなみにJ君は納豆が嫌いらしい。
僕は、というとベジマイトも納豆も好きである。
【時間が経つにつれ雲もなくなり】
飛行機の出発時間は10時、受付は1時間前の9時ということで、逆算して8時50分に家を出れば空港に着いてしまう。
もう一度モンキーマイアに行くための荷物のチェックをしておくことにした。
空港に到着して、手続きも友人Sがしてくれた。
【この飛行機で】
実は以前モンキーマイアに行ったときの航空会社スカイウエスト(Sky West)はつぶれて、今はスキッパーズ(Skippers)という航空会社が経営をしていると聞いた。
僕がインターネットでいろいろ探してみたときはスカイウエストの情報もあり、つぶれたのか、パースから撤退したのかはよくわかっていない(理解不足)。
パースには国際空港と国内空港が隣接しているが、国際線はもちろん世界各地に、国内線はオーストラリア国内で運行しているということは誰でもわかる。
そしてこのスキッパーズというのは西オーストラリアだけの運行で、国内線のはずれに遠慮気味に位置しているのだ。
手続き終了後に友人Sが僕のところに戻ってきて言った言葉は、
「シバ、ごめん。実は出発時間を1時間間違えていた。てっきり10時だと思っていたのだが、11時だったんだ。」
・・・
2008年6月21日の日記
ようやく、ようやく、雨がチラリと降ってきた。
決して望んでいるわけではないが、毎日のように『今日は夜から雨でしょう』とか『明日は雨でしょう』と天気予報で言っているにもかかわらず、爽やかな青空だったり、真ん丸お月さんだったり・・・。
本当に天気予報士さん、ご苦労様です。
仕事も後半に差し掛かった頃に雨が降り始めたが、帰る頃にはほとんど止んでいる状態だったけどね。
明日あたりから本格的に雨が降るのかもしれないな。
さ~て、いよいよパース旅行記も後半となり、2004年の旅行のクライマックスとなるわけだ。
どうしてモンキーマイアまで行ったのか、これから少しずつ解明するだろうし、何と言ってもモンキーマイアの青空を少しでも多くの方たちに見ていただけたら・・・と思う。
そして、どうして2004年のパース旅行記のタイトルが『宝物』なのか、それももうすぐわかってくれるはず。
これからも小出しになってしまうが、青空の写真だけでも眺めてくださいね~。
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