2011年02月
2011年02月28日
ガラス玉の灯り
ガラス玉の灯り
(2011年2月7日~9日 冬の北海道、写真で綴る一人旅)
思い出を紐解いていくときというのは、こんな小さなきっかけで多くの出来事が溢れてくるものなんだ。
合唱部時代に愛唱した『雪あかりの路』がなければ、冬の北海道に帰省しようという思いは持たなかったと思う。
親戚の人たちだって誰一人賛成していなかったのだから(笑)。
小樽運河の観光案内所に来ると、ちょっと潰れかけた(?)観光案内人に扮している雪だるまが暖かく出迎えてくれる。
まぁ、あまり暖かすぎたら案内人も融けてしまうか・・・(苦)。
えっ?
今の温度?
【氷点下5℃】
つい今朝方まで関東にいた僕にとっては氷点下の気温は本当に辛いのだが、この気温も覚悟の上。
その前日にブログ仲間のももさんから氷点下11度(その日)って聞いていたので、氷点下5度はまだいい方なのかも・・・って安易に考えていたわけで。
小樽に住んでいた頃は当たり前のようにこういう気温だったと思うのだが、その感覚が今一わからないでいる。
【小樽運河の夜景】
ここが観光案内所から見える観光スポットの小樽運河。
写真右側にある倉庫がさっき食事をしていたところ。
居酒屋さんだけではなく、お寿司屋さんやラーメン屋さんもあるんだよ。
写真左側にも多くのショップが立ち並ぶ。
SONIAはホテルで、必ずと言っていいほど宿泊の候補には入るのだが、まだ泊ったことはない。
観光案内所のビューポイントでは多くの観光客が記念写真を撮っている。
もちろん多くのカップルもいるが写真を写すとなると相方しか写せないわけで・・・、
「写してあげましょうか?」
と僕の方が積極的にカメラマン役を。
そう、なんちゃってカメラマンの血が騒ぐわけだ。
ちょっと遠慮がちのカップルには、
「もっとそばに寄って!」
「腕を組んで!」
と、こちらの方から要求してあげるのだ。
すると必ずといっていいほど、
「写しましょうか?」
と言われるのだが、僕はそんなに野暮な男ではない(笑)。
丁重にお断りするのだ。
「カメラが壊れちゃうので。」
ってね(笑)。
【観光案内所の周りにはガラス玉がやさしく光っている】
降り続いていた雪も小降りになっているが、指先はピンと痺れるほど空気が凍りついている。
雪の上に置かれたガラス玉の灯りが遠い昔を思い起こさせる。
別にランプの生活をしていたわけではない(笑)。
そんな歳でもない(っぷ)。
ただ、この灯りはやっぱり人の心を過去へ戻してくれるような気がしてならないのだ。
【ガラス玉】
小さい頃に部屋に飾っていたわけでもない。
インテリアで使っていたわけでもない。
それなのにガラス玉って何故か遠い昔を思い起こさせるのは・・・、
隣の家が漁師で、家の周りにいっぱい並んでいたのを見ていたからだろうか。
まだ観光案内所のそばにしかいないのに、写真をパチパチ写しているだけで時間が過ぎてしまいそう。
降り積もった雪が雪国らしく、それだけでも充分のような気がする。
【ガラス玉】
北海道の冬は寒い。
だけど関東の冬より暖かく感じる(矛盾???)。
何故だろう・・・。
関東に住み始めて冬が来るたびにそう感じる。
これは今に始まったことではない。
2011年02月27日
2011年02月26日
多田武彦の楽曲に出会う(回想)
多田武彦の楽曲に出会う(回想)
(2011年2月7日~9日 冬の北海道、写真で綴る一人旅)
従姉のR子ちゃんと別れ、ほろ酔い気分でさらに冷え込んだ空気の中をサクサクと歩きながら、レンガ沿いの風景を眺める。風も吹いてはいたが、この寒さが何故かちょっと心地よい。
心地よいというのはちょっと語弊があるかもしれない。
もしこの地に住んでいたら、きっと家の外に出る気にはなれないだろう。
もちろんこの寒さを覚悟して帰省してきたのだから、その寒さまでも味方にするしかないのだ(笑)。
そして今回の目的の2つ目・・・(ひとつは母の生活を確認すること)。
それが雪あかりの路というお祭りを体験すること。
雪あかりの路・・・。
実はこのお祭りのタイトルを初めて目にしたのは数年前のこと。
多分ブログを書き始める前には知らなかったことだから、少なくても6年以上前には僕の中には情報が入ってなかったってことだ。
そして初めて目にしたのは小樽に住むある方のブログを読んだときで、その写真に引き込まれてしまったのは言うまでもない。
また、そのときに別の意味で背筋がゾクッと来たのも忘れてはいない。
雪あかりの路・・・。
これは伊藤整作詞、多田武彦作曲の男性合唱曲(組曲)のタイトルでもある。
話ははるか遠い昔の話にさかのぼる。
【雪に浮かぶガラス玉】
実は今はこんな僕だが(どんな???笑)、小学3年生で合唱団に入団させられ、それ以来長期にわたって合唱というものに携わってきた。
合唱団に入団したのは自分の意志ではなく、当時の担任から強制的に入れさせられたように思う。
本来なら小学4年生からの入団なのだが、何故か僕だけ3年生での入団。
もともと音楽は得意だったし、歌うことも好きだった。
そして中学に入ってからも部活は掛け持ちで合唱部にも籍を置いていて、3年間を過ごしてきた。
もちろん中学時代のメインの部活はバドミントン部。
今でこそ、多くの実力者が世界で活躍しているが、当時はどちらかというとマイナーなスポーツだった。
さらに高校へはバドミントンをやりたいという目的だけで、当時バドミントンでは上位校にいた高校に入学をしたのだが、その高校は合唱でも有名で(過去にNHKコンクールでも全国優勝を数回している)、僕の知らないところで入部が進められていた。
それは中学の顧問が高校の顧問に連絡を取り、僕を合唱部に誘ってほしいという内容のものだった(これは後で知る)。
入学したときにはすでにバドミントン部に籍を置いていたので、それ(合唱部の入部)については断り続けていたのだが、強い熱意に押され、二足のわらじを履く目に。
【小樽運河では温かい飲み物が売ってる】
記憶に間違いがなければ高校一年のときに早稲田大学のグリークラブの公演を見に行ったときのこと。
そのときに出会ったのが多田武彦の作品。
その公演で聞いた曲は『アカシアの径(みち)』という曲だったが、それ以来多田武彦の作品を調べ、多くの楽曲と出会った。
遠い昔のことだから定かではないが、この楽曲は多田武彦が早稲田大学グリークラブのために作ったというようなことを聞いたことがある。
そのときにこの曲を歌いたいために早稲田大学受験を考えた時期もあったが、それは実力(学力ってやつか)の伴わない僕には叶わない夢だったのだが。
さらに多くの作品を調べていくうちに男性合唱曲『雨』と共に『雪あかりの路』という曲に魅せられていた僕らは、高校2年のときに『雨』を、高校3年のときに『雪あかりの路』を発表することになったのである。
どちらにしても高校生が歌うにはちょっと難しい曲だったのは確かである。
その歌がユーチューブにあったのでもしご興味があったらぜひ聞いてもらいたい。
こんな歌を歌っていたのだ(今では想像できない・・・かも)。
そしてこのタイトルをそのまま使った小樽の冬のお祭りが今から13年前に開催されたわけだが、もしかしたらそれを担当したのはこの楽曲に携わった人間だったのかもしれない。
僕はこのお祭りの趣旨よりも、そのタイトルに引き込まれていったわけで、お祭りのタイトルを目にして以来、この数年は高校時代に歩んできた多くの出来事が頭の中に浮かんでは消えていく日々が続いていた。
【観光案内人?】
懐かしい楽曲。
当時、スポーツに明け暮れていた僕も、いつの間にかその組曲に引き込まれ、どちらも100%以上の力を注ぎこんで生きてきた時代があった。
もし自分の人生で最も一所懸命生きてきた時代はいつか?と尋ねられたら一番ではないかもしれないが高校時代を外すことはできないと思う。
それぐらい真剣に取り組んでいた気もする。
2011年02月25日
運河倉庫で夕食を
運河倉庫で夕食を
(2011年2月7日~9日 冬の北海道、写真で綴る一人旅)
ケアハウスの玄関を出ると外はすっかり日が落ち、更に寒さが増しているような気がした。北海道の冬は生易しいものではないってことだ。
あらかじめ電話で呼んでおいたタクシーが到着し、わざわざ玄関まで見送りに来てくれた母に、
「また明日。」
と別れを告げる。
タクシーの中では従姉のR子ちゃんとどこに行こうか、何を食べようか、と話をしていたが、
「僕は魚とビールがあればどこでもいいけど。」
「私は毎日魚ばかり食べてるよ。お寿司にする?」
「う~ん。」
となかなか決まらずにいたので、タクシーの運転手に尋ねてみると、やっぱり運河倉庫がお勧めって・・・。
これには僕も心の中で苦笑。
なぜなら去年の6月に行ったのも運河倉庫だったのだから。
【炙り焼きの運河倉庫】
運河倉庫は写真などで見る小樽運河に面した場所にある古い倉庫を利用して造られた居酒屋で、入口に面している道路は夜になるとそれほど人通りが多い場所ではない。
昔はもっと錆びれた場所だったのだが、小樽運河の復活と共に古い倉庫を利用してレストランや居酒屋、お寿司屋、ラーメン屋などの店舗を入れ、活性化されていった。
【ツララが北国を感じさせる】
これらの倉庫は昔どんな用途で使われていたのかはわからない。
小樽港に着いた積荷を補完するためなのか、漁業に利用したものなのかは定かではないが、天井がかなり高く、店内に入ってみるとさらに大きさが増すように感じられる。
【大きなツララも】
広い空間に並ぶテーブル席の数も結構多いのだが、偶然にも去年座った場所と同じところに案内される。
これにも笑えたが・・・。
渇いた喉を潤すために僕はビールを、R子ちゃんは寒いからと言って暖かいお茶を・・・。
【かんぱ~い!】
しばらく、最近の母の様子などを語ってくれたR子ちゃん。
ようやく落ち着いて生活をしているようだ、ということ。
ちょっと耳が遠くなってきているけど、それ以外は大きな病気もしてないことなど穏やかに生活している母の様子が伺える。
徐々に話はR子ちゃんの家族や親戚関係に・・・。
今まで知らなかった多くのことが明らかに(ちとオーバーかな)。
R子ちゃんには息子が2人いて、長男のH行は東京都八王子市、次男のK司は千葉県の八千代市に住み、働いている。
僕の記憶も彼らが小学生の低学年だった頃までで、中学や高校時代の彼らを知らない。
僕自身、その頃にはすでに上京していたこともあり、疎遠になっていったのだと思う。
「みんな小樽を出ていってしまうんだよね。」
と胸に刺さる言葉。
僕はR子ちゃんの息子たちはてっきり小樽か札幌に住んでいるものと思っていたんだけど、そうではないことを知り、ちょっと拍子抜け。
「チャンスがあれば、向こう(関東)で会えるってことだね~。」
【北海道に来たらホッケを食べなきゃ(笑)】
R子ちゃんはお酒を飲めないので酒の肴よりもご飯が食べたいと言って海鮮丼を。
僕はあまり量を必要としないので、こういったおつまみ系で。
【ざんぎと唐揚げって何が違うのかな?】
北海道では唐揚げとざんぎというものを別に呼ぶことが多く、ちょっと味付けが違うだけのような気もするのだが(笑)、ざんぎってニンニク醤油が効いていて、僕は大好きなもののひとつである。
これって地域によっても呼び名が違うようだ。
一般的には竜田揚げと呼ばれるものだと思うが、最近、職場のW君が長野県に行ったときに食べたと言っていた山賊焼きもその部類だと思う。
【サーモンの刺身】
北海道で食べるサーモンは本当においしい。
カニやエビもおいしいけど、僕はこれでも充分満足(お安い人間ってことかな)。
幾つかの料理をつまみながら、あっという間に時間が過ぎていく。
R子ちゃんとは去年のいとこ会でも会っているのだが、そのときには挨拶とわずかな会話をした程度で、今回のようにゆっくり話をしたのはかなり久しい。
「今年のいとこ会にも顔を出してよ。」
「できるだけそうするよ。」
「今日はこれからどうするの?」
「ん、まだ時間があるからちょっと雪あかりの路でも眺めてこようかなって思っている。」
などと話をして、お開きに。
【雪の小樽もいいかもしれない】
「明日は(ケアハウスには)行けないけど、ゆっくり親孝行してあげてきて。」
R子ちゃんとはあらかじめ呼んでおいたタクシーに乗ってもらい、手を振りながらお店の前で別れることにした。
この日の小樽の天候は時折風が強く吹きながら雪が降ったり止んだりと忙しい。
気温だけは充分氷点下のようだ。
運河倉庫の出口とは反対側が小樽運河になっている。
首にかけていたマフラーを更にきつく巻き、少しでも寒さを防ぎながら、僕はその足で小樽運河の方向に足を運ぶことにした。
2011年02月24日
談笑
談笑
(2011年2月7日~9日 冬の北海道、写真で綴る一人旅)
故郷に帰省だというのにホテルに泊るって?
母が家を空け、ケアハウスに入居することになり、今となっては無人の我が家。
そこはきっと雪に埋もれ(そんなひどくはないと思うけれど)、中に入っても冷え冷えとしていることだろう。
叔父やいとこたちからも、
「家に帰ってもお前が泊れるようにはなっていないから。」
と言われていた。
厳しい冬だから水道管の水を抜いておかないと凍って破裂してしまうわけで、当然水道の栓は止まっている。
電気のスイッチさえ、位置がわからない(苦)。
【ロータリーから写した小樽駅前、僕が泊るのは左にあるドーミーイン】
実は僕が育った家も今年中には解体することで話が進んでいる。
小さい頃の思い出が詰まった家である。
できれば解体するときに立ち会うか、せめてその前に一度は目にしておきたいと思っているのだが日程は未定なのでまだ時間があるか。
また札幌に住む叔父やいとこから、
「北海道に来るなら、ウチに泊ったら?」
という連絡ももらったが、今回は断ることにした。
多分、そのようにしてしまうと僕のペースで旅行を楽しめないからである(笑)。
そんなわけで前回同様、駅前のビジネスホテルドーミーインに2泊することで予約を取っておいたわけである。
【ドーミーイン】
去年の6月に帰省したときに初めて利用したドーミーイン。
他のホテルも考えたが、ドーミーインは小樽駅の目の前だし、足場の悪い冬にはうってつけの場所であることもその理由の一つ。
ビジネスホテルとは思えないほど快適で、特に温泉の空間が最高だったので今回も浮気はせずに決めたわけである。
まぁ、僕の性格上、一度気に入るとしばらくは他の場所を考えないだろうなぁ。
【ホテルの部屋から見える小樽駅】
チェックインして部屋で一服。
そこから携帯で母に電話をすることに。
すると電話に出たのは従姉のR子ちゃん。
R子ちゃん・・・といっても僕より10歳ほど上の立派なおばさんであるが(笑)。
本人を目の前にしては言えないけどね。
僕が小樽に来ると決まったときに、
「あんたが来るなら、私も行くよ。」
と言ってくれていたわけ。
「今、(ホテルに)着いたからこれからそっちに向かうね。」
と言ってホテルを出ることに。
【凍てつく街、小樽】
札幌は駅前の道路がロードヒーティングされていて、ほとんど雪がないのだが、小樽はそうではない。
しっかり凍てついていて、ちょっと恐いんだけどね。
それにしても風が強く吹き、顔に当たる雪が痛い。
写真を見てもわかるように車のナンバープレートだって数字が見えなくなるほど気温は低いのだろう。
駅前からタクシーを使って母の住むケアハウスに向かう。
【吹雪の町、小樽・・・かな】
8ヶ月振りに再開する母ではあったが、意外と元気でこっちの方が驚くほどだ。
あれだけケアハウスに移るのを拒んでいた割には明るい表情である。
少しは環境に慣れたのかもしれない。
母は足腰が弱まっていることと耳が遠くなっていること以外は特に重い病気があるわけではない。
もちろん記憶力も昔より悪くなっているようだが高齢者独特のもので、認知症ということではない。
母とケアハウスで同居している人たちへのお土産、そしてR子ちゃんや今回は来ていないが叔父たちへのお土産を渡し、しばらくは談笑。
想像していた以上に明るい部屋で、日当たりもいい。
本人曰く、自分で調理しなくても3食食べられるのはいいが、これじゃ早くにボケてしまうかもしれないということと夕食が4時半で早すぎるってことが不満らしい(笑)。
足腰が弱まっていても散歩は欠かさなかった母だが、今は冬。
足元が危ないし、外に出ない方がいいのかもしれないが、ぬくぬくと暖かい館内にいるだけの生活は本当に母のためにいいのだろうか。
僕の中ではそういう葛藤が生まれてくるが、何もしてあげられないだけに言葉には出せず、
「よかったね。」
と言うのが精いっぱいだった。
【多くの車が行き交う】
母は息子のために料理を振る舞うことも好きだったし、僕の友達が家に押し寄せてくると一緒になって遊ぶような人間だった。
自分の息子以上に友達を大切にしてくれていた。
ケアハウスに入れば自分の食事は何もしなくても出てくるから楽だろうが、息子が帰省しても自分で手料理を振る舞うことはできず、心苦しく感じていたかもしれない。
僕が関東で仕事をしていることで多くの人たちに協力してもらっているが、最も近くに住むR子ちゃんには本当にお世話になっている。
R子ちゃんの旦那さんは7~8年前に他界し、息子たちもみんな関東に住んでいるので、彼女も今は一人暮らしである。
旦那さんは漁師で強靭な体つきの人だったのに、ある日寝ていてそのまま亡くなったのである。
そのとき彼女の長男はタイに主張していて大変な思いをしたと言っていた。
今は母の一番の理解者だと思っている。
日も暮れ、そろそろ帰る時間・・・、
母が、
「晩ご飯はどうするの?」
と尋ねたので、
「まぁ、その辺でおいしいものでも食べるよ。」
と言うと、
「R子といっしょにお寿司でも食べれば?」
と5000円を差し出してくれた。
社会人になってから母が僕にお金をくれた記憶はほとんどない。
まるで僕は学生か・・・。
「いらないよ。」
と付き返したが、R子ちゃんが、
「せっかくだから貰っておけば。」
「まぁ、せっかくだからおいしいものでも食べるよ。」
としぶしぶ受け取ることにした。
結局、何歳になっても親は親、息子は息子だという泣きごとを言いながらケアハウスを出ることにした。
「明日も同じような時間に来るね。」
と言って。
故郷に帰省だというのにホテルに泊るって?
母が家を空け、ケアハウスに入居することになり、今となっては無人の我が家。
そこはきっと雪に埋もれ(そんなひどくはないと思うけれど)、中に入っても冷え冷えとしていることだろう。
叔父やいとこたちからも、
「家に帰ってもお前が泊れるようにはなっていないから。」
と言われていた。
厳しい冬だから水道管の水を抜いておかないと凍って破裂してしまうわけで、当然水道の栓は止まっている。
電気のスイッチさえ、位置がわからない(苦)。
【ロータリーから写した小樽駅前、僕が泊るのは左にあるドーミーイン】
実は僕が育った家も今年中には解体することで話が進んでいる。
小さい頃の思い出が詰まった家である。
できれば解体するときに立ち会うか、せめてその前に一度は目にしておきたいと思っているのだが日程は未定なのでまだ時間があるか。
また札幌に住む叔父やいとこから、
「北海道に来るなら、ウチに泊ったら?」
という連絡ももらったが、今回は断ることにした。
多分、そのようにしてしまうと僕のペースで旅行を楽しめないからである(笑)。
そんなわけで前回同様、駅前のビジネスホテルドーミーインに2泊することで予約を取っておいたわけである。
【ドーミーイン】
去年の6月に帰省したときに初めて利用したドーミーイン。
他のホテルも考えたが、ドーミーインは小樽駅の目の前だし、足場の悪い冬にはうってつけの場所であることもその理由の一つ。
ビジネスホテルとは思えないほど快適で、特に温泉の空間が最高だったので今回も浮気はせずに決めたわけである。
まぁ、僕の性格上、一度気に入るとしばらくは他の場所を考えないだろうなぁ。
【ホテルの部屋から見える小樽駅】
チェックインして部屋で一服。
そこから携帯で母に電話をすることに。
すると電話に出たのは従姉のR子ちゃん。
R子ちゃん・・・といっても僕より10歳ほど上の立派なおばさんであるが(笑)。
本人を目の前にしては言えないけどね。
僕が小樽に来ると決まったときに、
「あんたが来るなら、私も行くよ。」
と言ってくれていたわけ。
「今、(ホテルに)着いたからこれからそっちに向かうね。」
と言ってホテルを出ることに。
【凍てつく街、小樽】
札幌は駅前の道路がロードヒーティングされていて、ほとんど雪がないのだが、小樽はそうではない。
しっかり凍てついていて、ちょっと恐いんだけどね。
それにしても風が強く吹き、顔に当たる雪が痛い。
写真を見てもわかるように車のナンバープレートだって数字が見えなくなるほど気温は低いのだろう。
駅前からタクシーを使って母の住むケアハウスに向かう。
【吹雪の町、小樽・・・かな】
8ヶ月振りに再開する母ではあったが、意外と元気でこっちの方が驚くほどだ。
あれだけケアハウスに移るのを拒んでいた割には明るい表情である。
少しは環境に慣れたのかもしれない。
母は足腰が弱まっていることと耳が遠くなっていること以外は特に重い病気があるわけではない。
もちろん記憶力も昔より悪くなっているようだが高齢者独特のもので、認知症ということではない。
母とケアハウスで同居している人たちへのお土産、そしてR子ちゃんや今回は来ていないが叔父たちへのお土産を渡し、しばらくは談笑。
想像していた以上に明るい部屋で、日当たりもいい。
本人曰く、自分で調理しなくても3食食べられるのはいいが、これじゃ早くにボケてしまうかもしれないということと夕食が4時半で早すぎるってことが不満らしい(笑)。
足腰が弱まっていても散歩は欠かさなかった母だが、今は冬。
足元が危ないし、外に出ない方がいいのかもしれないが、ぬくぬくと暖かい館内にいるだけの生活は本当に母のためにいいのだろうか。
僕の中ではそういう葛藤が生まれてくるが、何もしてあげられないだけに言葉には出せず、
「よかったね。」
と言うのが精いっぱいだった。
【多くの車が行き交う】
母は息子のために料理を振る舞うことも好きだったし、僕の友達が家に押し寄せてくると一緒になって遊ぶような人間だった。
自分の息子以上に友達を大切にしてくれていた。
ケアハウスに入れば自分の食事は何もしなくても出てくるから楽だろうが、息子が帰省しても自分で手料理を振る舞うことはできず、心苦しく感じていたかもしれない。
僕が関東で仕事をしていることで多くの人たちに協力してもらっているが、最も近くに住むR子ちゃんには本当にお世話になっている。
R子ちゃんの旦那さんは7~8年前に他界し、息子たちもみんな関東に住んでいるので、彼女も今は一人暮らしである。
旦那さんは漁師で強靭な体つきの人だったのに、ある日寝ていてそのまま亡くなったのである。
そのとき彼女の長男はタイに主張していて大変な思いをしたと言っていた。
今は母の一番の理解者だと思っている。
日も暮れ、そろそろ帰る時間・・・、
母が、
「晩ご飯はどうするの?」
と尋ねたので、
「まぁ、その辺でおいしいものでも食べるよ。」
と言うと、
「R子といっしょにお寿司でも食べれば?」
と5000円を差し出してくれた。
社会人になってから母が僕にお金をくれた記憶はほとんどない。
まるで僕は学生か・・・。
「いらないよ。」
と付き返したが、R子ちゃんが、
「せっかくだから貰っておけば。」
「まぁ、せっかくだからおいしいものでも食べるよ。」
としぶしぶ受け取ることにした。
結局、何歳になっても親は親、息子は息子だという泣きごとを言いながらケアハウスを出ることにした。
「明日も同じような時間に来るね。」
と言って。
2011年02月23日
雪の小樽駅(2)
雪の小樽駅(2)
(2011年2月7日~9日 冬の北海道、写真で綴る一人旅)
小樽はレトロな街のイメージが強い。
そのレトロ感を損なわないように町づくりもされているから今も人々に愛されているのかもしれない。
山や坂の多い町は当時住んでいた頃、あまり好きではなかった。
だからみんな平坦な都市を選んで出ていったのかもしれない。
昭和初期の人々が小樽を愛し続けてきたのはやさしい仄かな灯りだったのではないだろうか。
この歳になるとそんな灯りも懐かしいものである。
【小樽駅のディスプレイ】
小樽駅の正面のガラス窓にこんなにいっぱいのランプがあるのを見て愕然とした。
愕然とした、というのはちょっとおかしいか・・・。
感動したってことなんだけど。
昔はこの窓、どんなふうになっていたっけ?
思い出せないでいる。
【ランプは全部で幾つありますか?】
こんなディスプレイにも思わず感動してしまうほど、久しく小樽駅の構内に入っていないわけか。
しばらく小樽駅の構内に入っていないからか、なかなか外に出る気になれない(笑)。
それは外が寒いということ!!!
・・・でもないのだが。
実はこの写真を撮りたくて、構内に留まっていたんだけどね。
これこれ。
【小樽雪あかりの路のポスター】
このポスター、ほしいっ!
けど、もらえないし(笑)。
しばらくこのポスターの前に大勢の人がいて、なかなか写真を撮れずにいたのだ。
このモデルさん・・・もできれば移動してもらいたかったんだけど(笑)、誰かと待ち合わせをしているようで、移動する気配が一向にない。
まぁ、モザイク、入れればいっかぁ~。
それはそれで絵になるかな、と妥協。
雪あかりの路のポスター、すっごいいいよぉ~。
こんな写真を写せたらどんなにいいだろう、って思いながら、そろそろ外に出てみることにした。
扉を開けると・・・、冷たい風が吹いている。
「うわっ、やっぱり寒いっ!」
さっきより冷え込んできている気がする。
カメラを持つ手が震える。
【小樽驛】
駅が驛になってるだけでもレトロ感がたっぷり味わえるね。
駅やロータリーや周りの建物はその時代ごとに細かく変わってきているのかもしれないが、基本的にはそんなに大きく変わったわけではない。
敢えて言うなら、高校生から大学生時代にかけてよく利用していた喫茶店がなくなっていたり、ちょっと大きめのビルが建っていたりしてはいるのだが。
この写真は・・・、
【駅の前にある雪像】
何に見える?
この雪像は駅の扉を開けたすぐ前に造られていたんだけどね。
小樽駅を出た旅行客はこの穴の中に入って写真を撮り合っていた。
特にこの穴が必要だとは思わないが(笑)。
この角度で見るとあまりよくわからないよね。
ちょっと右側からも一枚写してみた。
【新幹線だ!】
こちらから写してみると、よ~くわかるね。
そそ、新幹線だね。
北海道にもいよいよ新幹線が開通なのかな?
新幹線も新青森までは開通しているが、青函トンネルを抜け、函館から札幌までの開通は2020年頃を予定している。
その頃まで生きてるのかな(爆)?
そして、札幌までのルートをどうするかということはかなり昔から検討されてきていて、小樽を通るかどうか・・・、かなり微妙な時期もあったようである。
そんな思いを乗せて造られた雪像なのかもしれない。
ただ、新幹線が小樽を通った場合、在来線の小樽駅とは別に新幹線用の駅ができるわけで・・・、それってどこにできるのか・・・。
しかも駅名は新小樽。
新幹線の駅って『新』が付くところが多いよね(笑)。
さてさて、僕が泊るホテルはこの新幹線の雪像の後方にあるビジネスホテルだ。
チェックインの時間になってる。
そろそろ行こうか。
小樽はレトロな街のイメージが強い。
そのレトロ感を損なわないように町づくりもされているから今も人々に愛されているのかもしれない。
山や坂の多い町は当時住んでいた頃、あまり好きではなかった。
だからみんな平坦な都市を選んで出ていったのかもしれない。
昭和初期の人々が小樽を愛し続けてきたのはやさしい仄かな灯りだったのではないだろうか。
この歳になるとそんな灯りも懐かしいものである。
【小樽駅のディスプレイ】
小樽駅の正面のガラス窓にこんなにいっぱいのランプがあるのを見て愕然とした。
愕然とした、というのはちょっとおかしいか・・・。
感動したってことなんだけど。
昔はこの窓、どんなふうになっていたっけ?
思い出せないでいる。
【ランプは全部で幾つありますか?】
こんなディスプレイにも思わず感動してしまうほど、久しく小樽駅の構内に入っていないわけか。
しばらく小樽駅の構内に入っていないからか、なかなか外に出る気になれない(笑)。
それは外が寒いということ!!!
・・・でもないのだが。
実はこの写真を撮りたくて、構内に留まっていたんだけどね。
これこれ。
【小樽雪あかりの路のポスター】
このポスター、ほしいっ!
けど、もらえないし(笑)。
しばらくこのポスターの前に大勢の人がいて、なかなか写真を撮れずにいたのだ。
このモデルさん・・・もできれば移動してもらいたかったんだけど(笑)、誰かと待ち合わせをしているようで、移動する気配が一向にない。
まぁ、モザイク、入れればいっかぁ~。
それはそれで絵になるかな、と妥協。
雪あかりの路のポスター、すっごいいいよぉ~。
こんな写真を写せたらどんなにいいだろう、って思いながら、そろそろ外に出てみることにした。
扉を開けると・・・、冷たい風が吹いている。
「うわっ、やっぱり寒いっ!」
さっきより冷え込んできている気がする。
カメラを持つ手が震える。
【小樽驛】
駅が驛になってるだけでもレトロ感がたっぷり味わえるね。
駅やロータリーや周りの建物はその時代ごとに細かく変わってきているのかもしれないが、基本的にはそんなに大きく変わったわけではない。
敢えて言うなら、高校生から大学生時代にかけてよく利用していた喫茶店がなくなっていたり、ちょっと大きめのビルが建っていたりしてはいるのだが。
この写真は・・・、
【駅の前にある雪像】
何に見える?
この雪像は駅の扉を開けたすぐ前に造られていたんだけどね。
小樽駅を出た旅行客はこの穴の中に入って写真を撮り合っていた。
特にこの穴が必要だとは思わないが(笑)。
この角度で見るとあまりよくわからないよね。
ちょっと右側からも一枚写してみた。
【新幹線だ!】
こちらから写してみると、よ~くわかるね。
そそ、新幹線だね。
北海道にもいよいよ新幹線が開通なのかな?
新幹線も新青森までは開通しているが、青函トンネルを抜け、函館から札幌までの開通は2020年頃を予定している。
その頃まで生きてるのかな(爆)?
そして、札幌までのルートをどうするかということはかなり昔から検討されてきていて、小樽を通るかどうか・・・、かなり微妙な時期もあったようである。
そんな思いを乗せて造られた雪像なのかもしれない。
ただ、新幹線が小樽を通った場合、在来線の小樽駅とは別に新幹線用の駅ができるわけで・・・、それってどこにできるのか・・・。
しかも駅名は新小樽。
新幹線の駅って『新』が付くところが多いよね(笑)。
さてさて、僕が泊るホテルはこの新幹線の雪像の後方にあるビジネスホテルだ。
チェックインの時間になってる。
そろそろ行こうか。
2011年02月22日
雪の小樽駅(1)
雪の小樽駅(1)
(2011年2月7日~9日 冬の北海道、写真で綴る一人旅)
小樽に近づくにつれ、さらに雪は強く降っているように見えた。
日本海も夏場は波がなく凪いでいるのに、この日の波の高さは3m~4m(と後でニュースで知った)。
車窓から見える景色は荒れた海の景色だ。
「やっぱり寒いよなぁ~。」
寒さを覚悟して帰省したのだが、その景色・・・、横殴りのように見える雪の降りを見て、さらに委縮している自分がいる。
「次は終点、小樽です~。」
と車内放送が流れ、しばらくすると電車がゆっくりと停車する。
車内は暖房が効いているが、外は見るからに寒そう。
マフラーをしっかりと首に巻きつけ、ホームに降り立つ。
きっと文章に書くよりも写真を見た方がその寒さは伝わってくるかもしれない。
【駅は白一色(この電車で小樽に)】
つい小一時間ほど前は青空が見えていたのだが、空は日本海側独特の曇天。
ホームの屋根にも数日前から積もったであろう雪が・・・。
ホームも凍てついている。
滑らないようにしなきゃ・・・。
【懐かしい小樽駅】
去年の6月に帰省したときも小樽駅には足を踏み入れていなかった。
行きは小樽駅の手前の南小樽駅で下車し、従兄の車に乗ったし、途中からレンタカーを利用したので、帰りは車で千歳まで移動したわけで。
それ以前の帰省もほとんどレンタカーかマイカーでの移動だったので、小樽駅のホームに降り立つのは何年振りか、いや・・・何十年ぶりか(ちとオーバーかな?)。
記憶にないほど遠い昔ってことになる。
【レトロな街の雰囲気を出しているランプがいいね】
大勢のお客さんが降りていくのだが、地元の人たちなのか観光客なのか・・・。
さすがに北国だけあって服装もしっかりしている。
実は僕の今回の帰省の目的はケアハウスに転居した母に会うだけのものではない。
それであれば12月でも1月でもよかったのだが、何故最も寒い2月を選んだのか・・・。
それは・・・、
【一番の目的は小樽雪あかりの路】
小樽の雪あかりの路というお祭りを見たかったからである。
この雪あかりの路が始まって今年で13回目。
まだまだ歴史の浅いお祭りである。
北海道の冬のお祭りといえば、誰もが札幌の雪まつりと答えるだろう。
もちろん、網走(あばしり)や紋別(もんべつ)の流氷祭り、旭川(あさひかわ)の冬まつりなど半世紀以上の歴史のあるお祭りもある。
それらに比べるとまだまだ歴史の浅い雪あかりの路。
僕がこのお祭りを知ったのは、とある小樽に住む人のホームページに掲載されていた写真を見たときだった。
数年前の話だ。
もちろん僕が小樽に住んでいる時代はそんなお祭りはなかったし、小樽が観光客で溢れかえっているのも見たことはない。
小樽が観光客で活性化されたのは、小樽運河が復活した時代だから、僕が北海道を出た直後のことである。
今では僕自身、帰省というよりも観光客の一人として小樽に足を降ろしたと言っても過言ではないだろう。
この小樽の雪あかりの路を見るチャンスを母がくれたのかもしれない(笑)。
ホームの横にちょこんと作られた雪に埋もれたタイトルをしばらく見て、改札口に向かって歩くことにした。
【改札口を出ると】
小樽駅は昔から空間は変わっていないように見える。
それほど広くもなく、天井だけは高い。
その狭いスペースにある雪あかりの路のディスプレイ。
何故か観光客はわざわざこのディスプレイの間を通って外に出ていく(笑)。
何かの意味があるのだろうか。
せっかくだから正面に移動して・・・、
【ようこそ小樽へ】
写真を撮ってみた。
このゲートの先のドアを開けると、小樽駅のロータリーとなるわけだ。
うひゃ、寒そうだ。
この写真を見てみると『ようこそ小樽へ』という言葉が日本語、英語以外にも中国語、韓国語で書かれているのだが、実はここ近年、観光客の多くは中国人や韓国人のようで、町を歩く人々の声は日本語ではない。
まるで外国に来ているような錯覚に陥る。
去年帰省したときにもすれ違う人の言葉は中国語が飛び交っていたっけ。
最近は観光にかなり力を入れている小樽市なのだ。
【港町の小樽らしいディスプレイ】
まだ昼間だというのに夕方のような雰囲気をかもし出すディスプレイ。
今では浮き玉もプラスチック製のものが主流で、ガラス玉はこういったインテリアで使われることが多くなってきた。
やっぱりこういうものを見ると、遠い昔が仄かに思い出され、それだけで癒される。
僕にとって小樽はやっぱり故郷で、一番癒される場所なのかもしれない。
小樽に近づくにつれ、さらに雪は強く降っているように見えた。
日本海も夏場は波がなく凪いでいるのに、この日の波の高さは3m~4m(と後でニュースで知った)。
車窓から見える景色は荒れた海の景色だ。
「やっぱり寒いよなぁ~。」
寒さを覚悟して帰省したのだが、その景色・・・、横殴りのように見える雪の降りを見て、さらに委縮している自分がいる。
「次は終点、小樽です~。」
と車内放送が流れ、しばらくすると電車がゆっくりと停車する。
車内は暖房が効いているが、外は見るからに寒そう。
マフラーをしっかりと首に巻きつけ、ホームに降り立つ。
きっと文章に書くよりも写真を見た方がその寒さは伝わってくるかもしれない。
【駅は白一色(この電車で小樽に)】
つい小一時間ほど前は青空が見えていたのだが、空は日本海側独特の曇天。
ホームの屋根にも数日前から積もったであろう雪が・・・。
ホームも凍てついている。
滑らないようにしなきゃ・・・。
【懐かしい小樽駅】
去年の6月に帰省したときも小樽駅には足を踏み入れていなかった。
行きは小樽駅の手前の南小樽駅で下車し、従兄の車に乗ったし、途中からレンタカーを利用したので、帰りは車で千歳まで移動したわけで。
それ以前の帰省もほとんどレンタカーかマイカーでの移動だったので、小樽駅のホームに降り立つのは何年振りか、いや・・・何十年ぶりか(ちとオーバーかな?)。
記憶にないほど遠い昔ってことになる。
【レトロな街の雰囲気を出しているランプがいいね】
大勢のお客さんが降りていくのだが、地元の人たちなのか観光客なのか・・・。
さすがに北国だけあって服装もしっかりしている。
実は僕の今回の帰省の目的はケアハウスに転居した母に会うだけのものではない。
それであれば12月でも1月でもよかったのだが、何故最も寒い2月を選んだのか・・・。
それは・・・、
【一番の目的は小樽雪あかりの路】
小樽の雪あかりの路というお祭りを見たかったからである。
この雪あかりの路が始まって今年で13回目。
まだまだ歴史の浅いお祭りである。
北海道の冬のお祭りといえば、誰もが札幌の雪まつりと答えるだろう。
もちろん、網走(あばしり)や紋別(もんべつ)の流氷祭り、旭川(あさひかわ)の冬まつりなど半世紀以上の歴史のあるお祭りもある。
それらに比べるとまだまだ歴史の浅い雪あかりの路。
僕がこのお祭りを知ったのは、とある小樽に住む人のホームページに掲載されていた写真を見たときだった。
数年前の話だ。
もちろん僕が小樽に住んでいる時代はそんなお祭りはなかったし、小樽が観光客で溢れかえっているのも見たことはない。
小樽が観光客で活性化されたのは、小樽運河が復活した時代だから、僕が北海道を出た直後のことである。
今では僕自身、帰省というよりも観光客の一人として小樽に足を降ろしたと言っても過言ではないだろう。
この小樽の雪あかりの路を見るチャンスを母がくれたのかもしれない(笑)。
ホームの横にちょこんと作られた雪に埋もれたタイトルをしばらく見て、改札口に向かって歩くことにした。
【改札口を出ると】
小樽駅は昔から空間は変わっていないように見える。
それほど広くもなく、天井だけは高い。
その狭いスペースにある雪あかりの路のディスプレイ。
何故か観光客はわざわざこのディスプレイの間を通って外に出ていく(笑)。
何かの意味があるのだろうか。
せっかくだから正面に移動して・・・、
【ようこそ小樽へ】
写真を撮ってみた。
このゲートの先のドアを開けると、小樽駅のロータリーとなるわけだ。
うひゃ、寒そうだ。
この写真を見てみると『ようこそ小樽へ』という言葉が日本語、英語以外にも中国語、韓国語で書かれているのだが、実はここ近年、観光客の多くは中国人や韓国人のようで、町を歩く人々の声は日本語ではない。
まるで外国に来ているような錯覚に陥る。
去年帰省したときにもすれ違う人の言葉は中国語が飛び交っていたっけ。
最近は観光にかなり力を入れている小樽市なのだ。
【港町の小樽らしいディスプレイ】
まだ昼間だというのに夕方のような雰囲気をかもし出すディスプレイ。
今では浮き玉もプラスチック製のものが主流で、ガラス玉はこういったインテリアで使われることが多くなってきた。
やっぱりこういうものを見ると、遠い昔が仄かに思い出され、それだけで癒される。
僕にとって小樽はやっぱり故郷で、一番癒される場所なのかもしれない。
2011年02月21日
北海道がいっぱい
北海道がいっぱい
(2011年2月7日~9日 冬の北海道、写真で綴る一人旅)
空腹を満たすために入った空港内のレストラン朝市食堂だったが、どちらかというと、もう・・・ノンベエそのもの(笑)。
真っ昼間からビールを飲んでしまうのはどんなもんだろう。
なんてそんなことを考えていたわけではないが、まぁ、それも楽しみの一つと思いながらお店を出ることに。
【空港内を歩く】
空港から地下に降りるとJRの乗り場がある。
キャリーケースを引きながら移動していると多くの広告が目に入る。
そのほとんどが北海道の大地をイメージしたポスター。
青い空、緑の大地・・・。
今は冬だから白い大地のポスターも多い。
「こんな写真を写してみたいなぁ~。」
なんて思いつつ、僕は右手にデジカメを持っているわけだが、広大な写真をこのデジカメで写しても大したことはないのだろう(とほほほ)。
やっぱりそれなりのカメラが必要なわけで・・・。
ここがなんちゃってカメラマンでしかないしばっちなのである(笑)。
【KITACAとSUICA】
通路にはKITACAのフラッグが並んでいるが、北海道ではSUICAも利用できる。
僕も関東ではSUICAを利用しているので今回のためにチャージもしっかりしてきている(笑)。
このSUICA、嬉しいことに僕の行き先の小樽までが西方面の許容範囲である。
駅の改札口に来るとちょっと気になる広告が・・・。
【白いバウム(13時13分)】
こ、こ、これは・・・。
バウムクーヘンだが・・・。
よくよく見ると、白い恋人で有名な石屋製菓の製品だ。
白い恋人といえば北海道のお土産の定番であり、一番人気は揺るがない。
誰もがおいしいと言ってくれるわけで。
その石屋製菓のバウムクーヘンとくれば・・・、ちょっと気になるわけで。
「お土産の候補にしておこうかな。」
と心の中でチェックしながら改札口に向かう。
【小樽行きは???】
若い頃は千歳空港から小樽まで行くには札幌で乗り換える電車がほとんどで、時間もかかったのだが、今では定期的に快速で直行できるのが嬉しい。
30分に1本ぐらいの割合で出ているので苦にならない。
関東にいたらイライラしちゃうだろうけどね。
13時34分!
これに乗ることにしよう!
【花畑牧場も新製品を続々と!】
ちょっと小さな写真だが、駅のホームにズラッと並んだ看板(左右に同じ看板が続いている)。
生キャラメルで一世を風靡した花畑牧場もお土産の定番だね。
これもチェックしておこうかな(笑)。
小樽行きの電車に乗ったのはこの数分後。
ホームには大勢の旅行客がいたのだが、それは札幌から北に行く旭川方面の客で、小樽方面は思っていたよりは少なく、とりあえず空いていた席に座ったのだが、目の前におばあちゃんが立ったので席を譲り、扉近くに立つことにした。
すると目の前にあった広告を見て(笑)カメラでパチリ!
【カリカリまだある?】
なんだ?
この名前。
はじめはキャッチコピーだと思っていたが、どうも製品の名前のようだ。
北海道のお土産といえばミルク製品やチョコレート、クッキーなどがどうしても強く浮かんでくるのだが、これはせんべいのようなものか・・・。
その後、この広告を多く見ることがあって、かなり評判も高いのを知った。
「こういうお土産も受けるかな。」
と、ちょっとこれもチェック(笑)。
空港にも駅のホームにも電車の中にも北海道がいっぱい詰まっているのだ。
千歳空港駅を札幌に向け出発をしてから、窓の外を流れる風景は真っ白な雪景色。
あぁ~、やっぱり北海道は雪がいっぱいだ。
千歳空港に到着したときには青空だったのだが、札幌に近づくにつれ、外は吹雪いているように見える。
さらに札幌を通過したときには空も曇りがちで日差しがほとんど見えない。
風が強く吹いているようだし、雪の降る量も増えてきているようだ。
「こりゃ、小樽は吹雪かも。」
と不安になりながら、半ば諦めつつ外を眺めていると、
急に日本海が飛び込んできた。
何度来ても、このあたりの一変する景色に驚く。
車内にいる旅行客らしい人たちはおもむろにデジカメを取り出し、窓越しに写真を取り始め、はしゃいでいる。
もうすぐ小樽だ。
久し振りの冬の小樽・・・。
どんな風になっているのかな?
空腹を満たすために入った空港内のレストラン朝市食堂だったが、どちらかというと、もう・・・ノンベエそのもの(笑)。
真っ昼間からビールを飲んでしまうのはどんなもんだろう。
なんてそんなことを考えていたわけではないが、まぁ、それも楽しみの一つと思いながらお店を出ることに。
【空港内を歩く】
空港から地下に降りるとJRの乗り場がある。
キャリーケースを引きながら移動していると多くの広告が目に入る。
そのほとんどが北海道の大地をイメージしたポスター。
青い空、緑の大地・・・。
今は冬だから白い大地のポスターも多い。
「こんな写真を写してみたいなぁ~。」
なんて思いつつ、僕は右手にデジカメを持っているわけだが、広大な写真をこのデジカメで写しても大したことはないのだろう(とほほほ)。
やっぱりそれなりのカメラが必要なわけで・・・。
ここがなんちゃってカメラマンでしかないしばっちなのである(笑)。
【KITACAとSUICA】
通路にはKITACAのフラッグが並んでいるが、北海道ではSUICAも利用できる。
僕も関東ではSUICAを利用しているので今回のためにチャージもしっかりしてきている(笑)。
このSUICA、嬉しいことに僕の行き先の小樽までが西方面の許容範囲である。
駅の改札口に来るとちょっと気になる広告が・・・。
【白いバウム(13時13分)】
こ、こ、これは・・・。
バウムクーヘンだが・・・。
よくよく見ると、白い恋人で有名な石屋製菓の製品だ。
白い恋人といえば北海道のお土産の定番であり、一番人気は揺るがない。
誰もがおいしいと言ってくれるわけで。
その石屋製菓のバウムクーヘンとくれば・・・、ちょっと気になるわけで。
「お土産の候補にしておこうかな。」
と心の中でチェックしながら改札口に向かう。
【小樽行きは???】
若い頃は千歳空港から小樽まで行くには札幌で乗り換える電車がほとんどで、時間もかかったのだが、今では定期的に快速で直行できるのが嬉しい。
30分に1本ぐらいの割合で出ているので苦にならない。
関東にいたらイライラしちゃうだろうけどね。
13時34分!
これに乗ることにしよう!
【花畑牧場も新製品を続々と!】
ちょっと小さな写真だが、駅のホームにズラッと並んだ看板(左右に同じ看板が続いている)。
生キャラメルで一世を風靡した花畑牧場もお土産の定番だね。
これもチェックしておこうかな(笑)。
小樽行きの電車に乗ったのはこの数分後。
ホームには大勢の旅行客がいたのだが、それは札幌から北に行く旭川方面の客で、小樽方面は思っていたよりは少なく、とりあえず空いていた席に座ったのだが、目の前におばあちゃんが立ったので席を譲り、扉近くに立つことにした。
すると目の前にあった広告を見て(笑)カメラでパチリ!
【カリカリまだある?】
なんだ?
この名前。
はじめはキャッチコピーだと思っていたが、どうも製品の名前のようだ。
北海道のお土産といえばミルク製品やチョコレート、クッキーなどがどうしても強く浮かんでくるのだが、これはせんべいのようなものか・・・。
その後、この広告を多く見ることがあって、かなり評判も高いのを知った。
「こういうお土産も受けるかな。」
と、ちょっとこれもチェック(笑)。
空港にも駅のホームにも電車の中にも北海道がいっぱい詰まっているのだ。
千歳空港駅を札幌に向け出発をしてから、窓の外を流れる風景は真っ白な雪景色。
あぁ~、やっぱり北海道は雪がいっぱいだ。
千歳空港に到着したときには青空だったのだが、札幌に近づくにつれ、外は吹雪いているように見える。
さらに札幌を通過したときには空も曇りがちで日差しがほとんど見えない。
風が強く吹いているようだし、雪の降る量も増えてきているようだ。
「こりゃ、小樽は吹雪かも。」
と不安になりながら、半ば諦めつつ外を眺めていると、
急に日本海が飛び込んできた。
何度来ても、このあたりの一変する景色に驚く。
車内にいる旅行客らしい人たちはおもむろにデジカメを取り出し、窓越しに写真を取り始め、はしゃいでいる。
もうすぐ小樽だ。
久し振りの冬の小樽・・・。
どんな風になっているのかな?
2011年02月20日
北海道に乾杯
北海道に乾杯!
(2011年2月7日~9日 冬の北海道、写真で綴る一人旅)
千歳空港に到着し、荷物を受け取り、到着ロビーへ。
もちろん誰かが迎えに来ていることはない(笑)。
そこでまず空腹を満たすためにレストランへ。
あれも食べたい、これも食べたい・・・。
やっぱり旅行の始まりはラーメンかな。
なぁ~んて思いながら、フロアをウロウロ。
大体、昔から空港内で食事をすることはほとんどなく、すぐに電車に乗ったりするのだが・・・。
だって空港って1割から2割高いでしょ(値段が)?
それならどこかのお店の方がお安くていいわけで。
でも今はそんなことは言ってられない。
駅弁も考えたが、電車で必ずしも座れるとは限らないし、ね。
後でインターネットで調べたのだが、千歳空港は1階から3階までのフロアにレストランが数多くあり、もちろんラーメン屋さんもあったのだが、この時点では全くわかってなく、1階フロアをウロウロしていたら目の前にあったのが・・・、
朝市食堂。
ちょっと空港内のレストランに似つかわしくないような空間である(笑)。
入口手前にあるサンプルを見ているうちに、
「ここで一杯やるかぁ~。」
みたいな気持ちになり、中に入ることにした(爆)。
この朝市食堂、暖簾が3カ所ある。
写真の暖簾は定食屋さんだが、それ以外におにぎり屋さん、お寿司屋さんと入口がそれぞれ分かれているわけだ。
もちろん僕はこの写真の定食屋さんに入ることに。
あぁぁぁ、まだお昼だというのに・・・。
いやぁ、喉が渇いていたんだよね~。
というわけで、千歳空港で、
北海道にかんぱぁ~い(声には出せなかった)!!!
そして、食べたものは、
やっぱり北海道に来たらイクラでしょ!
あ、でも、ちょっと不満もある。
入口手前にあるサンプルはご飯が見えないほどイクラが乗っていたのに。
で、僕はこのイクラの上に乗っているのはマグロだと思っていたのだが、
サーモンだ。
やっぱり親子の方がおいしいかな(笑)。
いやぁ、実はこの定食が出てくるのが思ったより遅くて・・・。
ビールのおつまみにお刺身を突こうと思っていたわけ。
写真にあるエビとイカの・・・。
ついつい思わず、
ビールも2杯目を。
寒い北国でも僕が飲むのはキンキンに冷え切ったビール。
夏には夏の良さが、しかし冬に飲むビールも旨いものなのだ。
千歳空港に到着し、荷物を受け取り、到着ロビーへ。
もちろん誰かが迎えに来ていることはない(笑)。
そこでまず空腹を満たすためにレストランへ。
あれも食べたい、これも食べたい・・・。
やっぱり旅行の始まりはラーメンかな。
なぁ~んて思いながら、フロアをウロウロ。
大体、昔から空港内で食事をすることはほとんどなく、すぐに電車に乗ったりするのだが・・・。
だって空港って1割から2割高いでしょ(値段が)?
それならどこかのお店の方がお安くていいわけで。
でも今はそんなことは言ってられない。
駅弁も考えたが、電車で必ずしも座れるとは限らないし、ね。
後でインターネットで調べたのだが、千歳空港は1階から3階までのフロアにレストランが数多くあり、もちろんラーメン屋さんもあったのだが、この時点では全くわかってなく、1階フロアをウロウロしていたら目の前にあったのが・・・、
朝市食堂。
ちょっと空港内のレストランに似つかわしくないような空間である(笑)。
入口手前にあるサンプルを見ているうちに、
「ここで一杯やるかぁ~。」
みたいな気持ちになり、中に入ることにした(爆)。
この朝市食堂、暖簾が3カ所ある。
写真の暖簾は定食屋さんだが、それ以外におにぎり屋さん、お寿司屋さんと入口がそれぞれ分かれているわけだ。
もちろん僕はこの写真の定食屋さんに入ることに。
あぁぁぁ、まだお昼だというのに・・・。
いやぁ、喉が渇いていたんだよね~。
というわけで、千歳空港で、
北海道にかんぱぁ~い(声には出せなかった)!!!
そして、食べたものは、
やっぱり北海道に来たらイクラでしょ!
あ、でも、ちょっと不満もある。
入口手前にあるサンプルはご飯が見えないほどイクラが乗っていたのに。
で、僕はこのイクラの上に乗っているのはマグロだと思っていたのだが、
サーモンだ。
やっぱり親子の方がおいしいかな(笑)。
いやぁ、実はこの定食が出てくるのが思ったより遅くて・・・。
ビールのおつまみにお刺身を突こうと思っていたわけ。
写真にあるエビとイカの・・・。
ついつい思わず、
ビールも2杯目を。
寒い北国でも僕が飲むのはキンキンに冷え切ったビール。
夏には夏の良さが、しかし冬に飲むビールも旨いものなのだ。
2011年02月19日
無事、千歳空港に到着
無事、千歳空港に到着
(2011年2月7日~9日 冬の北海道、写真で綴る一人旅)
もともと飛行機嫌いの僕はある時期は飛行機に乗れないほどの恐怖感に襲われていたこともあり、帰省するときも車やフェリーを利用していた時期もあった。
その時代はもちろん海外旅行なんてとんでもなかったわけで・・・。
この恐怖感を克服するにはかなりの時間がかかったのは言うまでもない。
海外に行くときには前日睡眠不足の状態にしておいて、飛行機に乗ったらすぐに眠りに就く作戦を取ったこともある(笑)。
空港でビールをがぶ飲みして、酔っ払った状態で乗ったこともある。
もちろん機内サービスでもビールを飲みまくって、寝たことも。
飛行機に乗るのが楽しくなったのはいつからなのだろう(笑)。
多分・・・、
落ちたら、それまでよ!
っていう思いを持った時期からだろう・・・な。
デジタル機器が普及してから、機内に搭乗する前に携帯電話の電源を切るよう放送がかかる。
しかも水平飛行になるまでは他のデジタル機器も全て利用してはいけない。
昔はそんなことはなかったわけで、今ではウォークマンのようなものでさえ聞いてはいけないし、ゲーム機器も使用できない。
さらにはデジカメまでも・・・。
何が楽しいって、離陸直後の下界の風景を写すのが楽しいのに・・・ね。
飛行機が宙を浮いたときほど、窓から見える下界の写真を写したくなるものなんだよね。
特に旋回中は飛行機が傾き、写しやすくなるわけで(笑)。
【まるで日本ではないような】
東京上空はほとんど雲がなく、窓を覗くとクッキリと風景が見える。
遠くには頭の上に雪の積もっている山々まで。
そんな景色を眺めていると、今、自分は上空にいることをひしひしと感じるわけで・・・。
そんな瞬間が不思議にも感じてしまう。
【エアドゥの紙コップはかわいすぎるね】
水平飛行になり、しばらくすると機内サービスで飲み物を頂ける。
これも昔は当たり前のサービスだったが、今では大手の航空会社ではやっていないという。
まぁ、わずか1時間半のフライトだから必要ないといえば必要ないのかなって思うんだけどね。
【るるぶを見ながら、あれもしたい、これもしたいと思うのだが】
シートの背面のポケットに入っていたるるぶ!
しばらくこの雑誌に目を通しながら、今日の予定を考えていたが、とにかく今はおなかが・・・(笑)。
朝から何も食べていなかったので、おいしいラーメンでも・・・なんて考えているうちにちょっとウトウト。
【この写真の青空、すごい色だね!窓に傷があるのがちょっと残念だけど】
いつの間にか空の下には雲が広がっていた。
あ~、北海道はやっぱり雪が降っているのかな。
天気が悪いのだろうか。
いろんな想像をしているうちにまたウトウト。
無意識の中で耳がキーンとして、痛い。
あ、
寝ていたのかな?
「シートベルトを着用してください。」
の放送。
最近、僕は飛行機に乗っても必ずシートベルトを着用するようにしている。
事故に備えているわけではなく、外すのが面倒なだけである(笑)。
「北海道上空は気流が激しいためにスタッフも全て着席させて頂きます。」
の放送が流れ、しばらくすると機体が大きく揺れる。
乗客から、
「うわぁ~。」
の声。
いや、こんなのは大した揺れではない(経験者は語る、笑)。
一度、機体がグゥーッと急降下したように感じたが、これだけで済んだようだ。
ふと窓の外に目をやると、眼下に見える景色がみるみるうちに近づいてくる。
もう北海道か・・・。
北海道の上空は想像以上に青空でちょっと驚きである。
よかった、いい天気で。
【この時点ではデジカメ使用は禁止されているのだが、こっそりと】
窓の外は青空だし、機内も快適な温度だが、遠くに見える雪雲。
外はきっと寒いんだろうな~。
無事、千歳空港に到着し、席を立つ。
移動中もいつでもデジカメは手放さないのが最近の僕の旅行手段だ(笑)。
【いい天気!】
この飛行機で北海道にやってきて、右側の通路から空港内に。
途中、窓越しに写してみた写真だが、大勢の人が移動してるのでちょっとはずかしい。
北海道の空港は雪のシーズンだから、地面も濡れているし、場所によっては雪が積もっていたりもする。
いい天気だけど、やっぱり寒そうだな。
もともと飛行機嫌いの僕はある時期は飛行機に乗れないほどの恐怖感に襲われていたこともあり、帰省するときも車やフェリーを利用していた時期もあった。
その時代はもちろん海外旅行なんてとんでもなかったわけで・・・。
この恐怖感を克服するにはかなりの時間がかかったのは言うまでもない。
海外に行くときには前日睡眠不足の状態にしておいて、飛行機に乗ったらすぐに眠りに就く作戦を取ったこともある(笑)。
空港でビールをがぶ飲みして、酔っ払った状態で乗ったこともある。
もちろん機内サービスでもビールを飲みまくって、寝たことも。
飛行機に乗るのが楽しくなったのはいつからなのだろう(笑)。
多分・・・、
落ちたら、それまでよ!
っていう思いを持った時期からだろう・・・な。
デジタル機器が普及してから、機内に搭乗する前に携帯電話の電源を切るよう放送がかかる。
しかも水平飛行になるまでは他のデジタル機器も全て利用してはいけない。
昔はそんなことはなかったわけで、今ではウォークマンのようなものでさえ聞いてはいけないし、ゲーム機器も使用できない。
さらにはデジカメまでも・・・。
何が楽しいって、離陸直後の下界の風景を写すのが楽しいのに・・・ね。
飛行機が宙を浮いたときほど、窓から見える下界の写真を写したくなるものなんだよね。
特に旋回中は飛行機が傾き、写しやすくなるわけで(笑)。
【まるで日本ではないような】
東京上空はほとんど雲がなく、窓を覗くとクッキリと風景が見える。
遠くには頭の上に雪の積もっている山々まで。
そんな景色を眺めていると、今、自分は上空にいることをひしひしと感じるわけで・・・。
そんな瞬間が不思議にも感じてしまう。
【エアドゥの紙コップはかわいすぎるね】
水平飛行になり、しばらくすると機内サービスで飲み物を頂ける。
これも昔は当たり前のサービスだったが、今では大手の航空会社ではやっていないという。
まぁ、わずか1時間半のフライトだから必要ないといえば必要ないのかなって思うんだけどね。
【るるぶを見ながら、あれもしたい、これもしたいと思うのだが】
シートの背面のポケットに入っていたるるぶ!
しばらくこの雑誌に目を通しながら、今日の予定を考えていたが、とにかく今はおなかが・・・(笑)。
朝から何も食べていなかったので、おいしいラーメンでも・・・なんて考えているうちにちょっとウトウト。
【この写真の青空、すごい色だね!窓に傷があるのがちょっと残念だけど】
いつの間にか空の下には雲が広がっていた。
あ~、北海道はやっぱり雪が降っているのかな。
天気が悪いのだろうか。
いろんな想像をしているうちにまたウトウト。
無意識の中で耳がキーンとして、痛い。
あ、
寝ていたのかな?
「シートベルトを着用してください。」
の放送。
最近、僕は飛行機に乗っても必ずシートベルトを着用するようにしている。
事故に備えているわけではなく、外すのが面倒なだけである(笑)。
「北海道上空は気流が激しいためにスタッフも全て着席させて頂きます。」
の放送が流れ、しばらくすると機体が大きく揺れる。
乗客から、
「うわぁ~。」
の声。
いや、こんなのは大した揺れではない(経験者は語る、笑)。
一度、機体がグゥーッと急降下したように感じたが、これだけで済んだようだ。
ふと窓の外に目をやると、眼下に見える景色がみるみるうちに近づいてくる。
もう北海道か・・・。
北海道の上空は想像以上に青空でちょっと驚きである。
よかった、いい天気で。
【この時点ではデジカメ使用は禁止されているのだが、こっそりと】
窓の外は青空だし、機内も快適な温度だが、遠くに見える雪雲。
外はきっと寒いんだろうな~。
無事、千歳空港に到着し、席を立つ。
移動中もいつでもデジカメは手放さないのが最近の僕の旅行手段だ(笑)。
【いい天気!】
この飛行機で北海道にやってきて、右側の通路から空港内に。
途中、窓越しに写してみた写真だが、大勢の人が移動してるのでちょっとはずかしい。
北海道の空港は雪のシーズンだから、地面も濡れているし、場所によっては雪が積もっていたりもする。
いい天気だけど、やっぱり寒そうだな。