街路樹vs排気ガス川崎物語

2005年10月19日

新宿物語

 今日は待ちに待った友人Tとの再会の日だというのに、家を出たのは予定より10分遅れ。

 Tは携帯電話を持っていないから、連絡の取りようがない。

 まぁ、待ってくれているだろうが、気が気ではない。

 新宿のアルタ前に12時で約束をしたのはいいのだが、後で考えてみると笑っていいともの始まる時間帯じゃないか・・・。

 案の定、10分遅れで待ち合わせ場所に行ったのはいいが、TVカメラが・・・。

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【スタジオアルタ側から見た新宿駅】


 やばっ困った

 再会の喜びも束の間・・・。

 まぁ、その場からすぐに離れることができたので少しばかり安心したが、12時にアルタ前の待ち合わせは、これからはやめるようにしよう。

 通勤では新宿を通っているが、この歳になると新宿で遊びたいとは思わない。

 人が多すぎるからね。

 街並みは大きく変わっていないが、やはり雑居ビルの店はどんどん新しいものになっていて、まずはお茶でもしようと言いながら、どこに何があるのかわからないでうろうろしていた。

 新宿は2人にとっては多くの想い出のある街である。

 友人Tは西新宿の超高層ビル内の喫茶店でアルバイトをしていた時期もあったし、僕は歌舞伎町のコマ劇場そばのミラノビルでアルバイトをしていたこともあったので、お互い夜遊びの月待ち合わせ場所にもしていたわけだ。

 ただ、昔はよく使っていた喫茶店も今じゃ別の店になっていたりしてね。

 それでも見つけた、見つけた。

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【NEW TOPS】


 よく待ち合わせで使っていた喫茶店が・・・。

 あったよまる

 紀伊國屋書店の隣なんだけどね。

 友人Tとの再会は12年ぶりだが、お互いにそんなギャップは感じない

 故郷の小樽のこと、最近の生活、仕事の話・・・ごくごく当たり前の話をする。

 彼はイギリスから日本にはやはり戻ってくる気持ちはないようで、日本人は捨てたらしい。

 パスポートもイギリス人になっていた。また、以前はロンドンの郊外に住んでいたが、今はアイルランドに家を建てたらしく、そこで生活をしているということだから、やっぱり今度はEUあたりの旅行でも考えようか。

 すぐに格安旅行プランを考えるのは、僕の特技らしい。もう宿泊先は決まったわけで・・・。

「ロンドンの地下鉄テロがあったときには、マジ心配したよ。」

「その頃にはすでにアイルランドに引っ越ししていたから・・・、大丈夫だったよ。だけど、友人がその車内の真ん中あたりにいたらしく、爆発は両端で起きて助かったんだよ。」

「・・・。」

「ただ、4~5時間、車内に閉じこめられたので、何が起きたかはその時点ではわからなかったらしいよ。」
という話を聞かされて、運命というものを感じさせられた。

 彼が東京に来る前に北海道の実家で10日間ほど滞在していたらしいが、その間に小・中学時代の友人にも何人かと会ったらしい。

 S一は太ったみたいだよ。

 R子は全然変わっていなかったな。

 S太郎は昔、可愛い顔をしていて、女子生徒にはチョ~人気者だったんだけど、今じゃツルッぱげになっていた。

 M香は一時、大事件を起こしたって、廻りの人が言ってた。もういい歳なのにね。

 あ、S子だけどね、去年癌で亡くなったって・・・。

 S子って・・・たしか昔、布団店だった?

 そそ。3人姉妹の人気者だったよね~。

 小学校時代のT先生は去年の同窓会に参加してくれたって聞いたから、生きてるでしょ。でもM先生は亡くなったみたい。

 え~、T先生ってもうかなりおばあちゃんだよね。

 うん、だけど相変わらず若々しいって言ってたよ。

 話はやっぱり2人の共通している故郷の仲間のことばっかりで、ね。

 何だか、僕たちって、浦島太郎だよね。

 たまに故郷に帰ると、知っている人がいなくなっているんだから・・・幽霊(絶句)。 

 小一時間、話を交わして、学生時代に生活をしていた小田急線の向ヶ丘遊園駅に行くことにした。



at 23:48│Comments(0) 「仲間」編 

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