パースの記憶(5)パースの記憶(7)

2007年01月15日

パースの記憶(6)

パースの記憶(6)


 朝6時に起き、シャワーを浴びる。

 今日はブレックファスト(素直に朝食と書けばいいものを・・・)を取っている暇はない。

 去年は雨と風で天候的には満足の行くツアーではなかっただけに今回はちょっと期待しながら目覚めたのだが・・・空は昨日までとはうって変わって雲が多い

 今年も天気が悪いのだろうか・・・。

 今日は唯一ツアーで行くピナクルス(Pinnacles)である。

 ピナクルスとは、奇岩石で有名な場所だが、そういった場所に興味がなければ多分行ってもただの砂漠に石がニョキッとある場所でしかない。

 ここは多くの日本人のプロカメラマンも写真を撮りに来る人気の場所である。砂漠の黄色と空の、夜空のなど・・・何度もそれを見ては感動したものである。

 朝7時にホテルの前に一台のトラックが来たが、僕はそれがツアーバスだとは思わず、その先を見ながら“まだ来ないなぁ。”と思っていた。

 するとガイドさんらしき女性が、
「しばっちさんですかぁ?」
と・・・。

 あらら、あの車はゴミ収集車ではなくてツアーバスなの???

 前方から見るとそれぐらいごつく見えたのだ。

 今回のツアーは日本人やら外国人総勢18名(内スタッフ2名)である。

 僕が乗ったときにはすでに2名のお客さんがいて、その後、パース駅前や数カ所のシティホテルで参加者を乗せ、最後はジューンダラップ(Joondalup)で1組の夫婦を乗せると全員揃う。

 このジューンダラップでは友人Sが1組の夫婦を連れて待機していると聞いて“おっ、Sに会えるのかぁ~”とわくわく。

 実はこのツアー、友人Sが勤めているウエスタンエクスポシュア(Western Xposure)というツアー会社主催のものなのだ。

 参加者全員が揃っていざしゅっぱぁぁぁつ

 目的地はピナクルスであるが、幾つかの場所を廻ってくれる特典もある。

 まずはそこから20分ぐらい先にあるヤンチャップ・コアラ園(Yanchep National Park)でコアラとご対面。

 実は今までパースで行ったことのある動物園はカバシャムワイルドパーク(Caversham Wild Park)しかない。

 まだカバシャムワイルドパークがおんぼろな動物園だった頃からのファンなのである。

 ここのカンガルーたちは皆、孤児だと聞いたことがある。親が事故で死んでしまったものや子供カンガルーが事故に遭遇したとか・・・である。

 人間に育てられているから、餌をあげたりすると近寄ってくる。

 また西オーストラリアには残念ながら野生のコアラ生息していないとのことを知り、またひとつオーストラリアの秘密を知ったような気がした。

 ヤンチャップ・コアラ園のコアラは背の高いユーカリの木のはるか上に寝ているものばかりだった。

 またここにいるカンガルーも近寄った分、遠ざかっていってしまう。動物園それぞれのステータスがあるのだろう。

 その後、一カ所の休憩を挟み、昼食。

 そしていよいよピナクルス

 と、その前にちょっとしたハプニング

 シティを出てから国道一号線の制限速度が110kmという。ピナクルスへの道は途中、赤土の道を走る部分もあるのだが、前方を見ていたら道路に何か動いているようなものが・・・。

 最初に遠くに見えたときには落ち葉だと思ったのだが、その動くものを避けるように車が蛇行したので、
「今のは・・・トカゲ?」
と声をかけると、
「そうだ。」
と言う。

 え~、見てみたいなぁって思っていたら、また道路をのんびり渡っているトカゲがいた。

 ドライバーも2度目は早くに気付いてくれて、今回は停まってくれた。

 ブルータンという名のトカゲらしい(そのうち写真をアップする予定)。

 しばし、トカゲと遊び(?)、さらに進むと突然車が急ブレーキを踏む。

 えっ?

 かなりの衝撃音も聞こえた。

「何かぶつかった?」
と訊ねると、ガイドのMさん・・・かなりのショックを受けていて、
「エミュ・・・。」
と言う。

 突然飛び出してきて、一瞬の出来事だった。

 話には聞いたことがあるが、僕ももちろん初めての体験だった。

02926c71.jpg

【スワン川から見えるパース】

※写真は2007年のカレンダーであり、実際に写したものではない。



 風がかなり強いらしく、空は突然雲が切れ、青空がのぞいたかと思うとまた雲に覆われる・・・というような天気である。

 それでもピナクルスに到着して、車を降りたときには日射しも出てきて去年に比べ、いい写真も撮れたと思う。

 ただ、去年は小さなワンボックスカーだったからピナクルスの奇岩石の中にあるルートを車で走ることができたが、今回は大きな車だったので残念ながら駐車場からは徒歩だった。

 それだけ行動範囲も狭められて、もう一度見てみたかった最も背の高い奇岩石などに遭遇することはなかった。

 次回は自分のペースで行けたらいいなぁと思うので、ぜひレンタカーで行ってみたいと思う。

 さて、ピナクルスを後にしてからランセリン砂丘(Lancelin Desert)でのアクティブ。

 トラックのような4WDはタイヤの空気を抜き、砂丘の砂山へ・・・。

 角度を大きく変えたかと思うと砂山を一気に登り、頂上で一度停まり、一気に斜面を下る。まるでジェットコースター気分である。

 すっごい恐いよぉショック、マジで・・・。

 その後、車から降り立ち、舞い散る砂の中でサンドボードを使って砂滑り。口を開けると砂がいっぱい入ってくるほどの強風だ。

 砂山の頂上から滑り降りてくる爽快感はまるで幼い頃に段ボールで草滑りをした感触に似ている。

 そんなアクティビティを楽しんだ後は一路パースへ・・・。

 せっかく仲良くなった人たちともこれでお別れである。ジューンダラップで乗ってきた60代(かな?)のご夫婦にBLOGの検索ワードを教えて別れたのだが、見に来てくれたかなぁ~。

 僕の宿泊しているホテルのレストランは日曜と月曜の夜は営業をしていないダメので、パース駅で降り、Yoshiyaという寿司屋に入ることにした。

 値段はちょっと高めだが、まぁまぁの味である。それにしてもここのスタッフにも日本人が一人もいないってどういうこと?

 何だか騙された感じがしたのはいうまでもない。よしやって日本語だよ、日本語。

 それにしてもツアーは気軽でいいかもしれないって思えた一日だった。





[1年前の今日のブログを見る]

[2年前の今日のブログを見る]




at 23:59│Comments(0) 「旅行(パース07年?」編 

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
パースの記憶(5)パースの記憶(7)