パースの記憶(6)帰国

2007年01月16日

パースの記憶(7)

パースの記憶(7)


 楽しいことは何をやってもあっという間に終わってしまう。

 今日の夜にはこの街パース(Perth)ともお別れである。何度来てもパースは僕に宿題を残してくれる。

 実は僕の宿泊しているホテルのすぐ後ろにあるキングスパーク(Kings Park)はかなりの広さがあり、いつも市街の高層ビルを見渡せる場所だけで満足してしまっていたのだが、今回密かに少しでも奥まで歩いてみたいという気持ちを抱いていた。

 最終日だからあまり広範囲での行動も取れないと思い、午前中はキングスパークの奥まで歩いてみることにした。

 これについてはまた機会を得てアップさせていく予定である。

 昨日のツアーの帰りにジューンダラップ(Joondalup)で友人Sと今日のランチは一緒に食べようという約束をしていた。

 12時半にホテルに迎えに来てくれて、車でノースブリッジ(Northbridge)にあるエンペラーズコート(Emperor’s Court)という飲茶の店に出かけた。

 友人Sの奥さんであるT子(実は彼女も僕と同じ職場のグループ内に勤めていた)とお母さんのPさんと長男J君、次男のL君(生まれたて)も来るというので、今回の旅行でも最も楽しみにしていた瞬間だったのだ。

 僕らは先に店内に入り、早速飲茶を楽しんでいた。

 すると友人Sの携帯電話にT子から電話が入り、2人が会話をしているのを横で何気なく聞いていたら、
「そりゃ、サプライズだね。」
の言葉・・・。

 最初は聞き流していた言葉だったけど、が僕の顔を見てニヤッと笑うのでちょっと気になった。

 サプライズはてな

 え?

 何?サプライズって・・・。

 え、え?

 まさか・・・僕にとってサプライズってこと?

と、自問自答している。パースで僕にとってサプライズって何だろう?

 もしかして・・・はてな

 もしかしたら・・・びっくりびっくり

「ねっ、Sよぉ・・・サプライズって、もしかしたらKENちゃんのママってこと?・・・なぁ~んてことはないよね~。」

 するとは笑いながら、
「そ、そ、KENちゃんのママが来るんだって!」

 え~。

 考えていなかったことだから、僕の格好と来たらその辺の体育教師のようなTシャツで髪の毛もボサボサで、思わず出てきた言葉が・・・、
「いや~、そんなことだったら髪の毛ぐらいきちんとセットしてくるべきだった。」
って・・・がははは。

 いやいや笑ってはいられない。KENママが来るってことは僕にとっては一大事。すっご~ぃことなんだな、これが・・・。

 実はKENママというお方はインターネット上で僕が最もお世話になっているHPの管理人さんなのである。

 大好きなパースの細かい情報を得るのに一番お世話になっているわけ。

 そ、そ、このBLOGのサイドバーにも「友だちのHP/BLOG」にお気に入り登録してあるお方なのである。

 では、どうして友人S家とKENママが友だちかというと、話せば長くなるから簡単にいうとT子KENママが子供たちを通じて友だちだったわけである。

 ネット上ではKENママの息子さんがお腹にいる頃からお世話になっていたので、なんと僕は息子さんよりも長い付き合いなのだ。

 しかし、直接会ったことはないわけで(去年もすれ違いだったし)・・・。これから先も会うことなどはないと思っていたのね。

 ほら、会わない方がいいってこともあるじゃない(意味わからん)?

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【キングスパークの空飛ぶ遊歩道】

※写真は2007年のカレンダーであり、実際に写したものではない。



 いやぁ~、それにしても僕の心臓はバクバクドキドキ大だったし、しゃべっていることもしどろもどろすいませんだったし・・・。

 マジ、嬉しいやら恥ずかしいやら・・・何をしゃべっていいやら・・・、KENママにとっては忙しい時間を裂いてのご対面だったから長くはいなかったんだけど・・・ね。

 その上、いっぱいのプレゼントまでいただいちゃって・・・。後で開いてみたら以前僕が捜しても捜しきれなかったお菓子の山々山山(←これは単なる山)

 あの頃のことを覚えていてくれたんだ~って思ったら、さらに感動しちゃってね・・・本当にありがとうございましたぁ

 飲茶の味もぶっ飛んでしまった時間だった。

 あ、でもいいね~。飲茶って・・・。

 うん、おいしかった~。また行きたいって思ったほどおいしかったし、店内の雰囲気もすごくよかったよ。

 名前がわからないんだけど、特にちまきみたいなご飯がすっごいおいしかった。値段もリーズナブルだったし。

 また僕の中でのパースが広がったって感じだった。

 その後、友人Sも仕事の合間を縫って来てくれたので、レストランを出て握手をして別れた。



 夕方3時間ほど時間があったので、今回の旅行で大失敗したモンガー湖にもう一度チャレンジしてみた。

 方向音痴の僕だが、学習をすれば何とかなる。過去に何度もこの近くまで来ていたのにモンガー湖がここにあるとは知らなかった。

 この湖はブラックスワンの生息地で有名な湖である。ブラックスワンだって今まで意識的に捜そうなんてしなかった。エミュやクジャク、インコやクッカバラ(カワセミ)を見て感動はしていたが・・・。

 前回も前々回も家に帰ってくるたびに、どこかでモンガー湖に行かなかった後悔だけが残っていた。

 特にすごい湖ではないのだろうけど、どうしてもわだかまりになっていた場所の一つであったのだ。

 それにしてもこんな環境の中で生活しているパースの人々が本当に羨ましい。僕はゆっくりと湖のほとりを歩いた。

 最初は何にもいなかった湖だったが5分ほど歩くと目の前に沢山のブラックスワンが現れた。

 感動の一瞬だった。 





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at 23:59│Comments(0) 「旅行(パース07年?」編 

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