2008年07月17日
世界遺産に囲まれて
世界遺産に囲まれて
(パースの宝物2004年6月)
ビラボーンロードハウス(Billabong Roadhouse)の扉を開け、外に出た。
雲一つない青空、照りつける眩しい太陽。
後ろを振り向いて、もしかしたら2度とこの場所には来ることがないだろうという寂しい思いを抱きながら、車のエンジンをかけた。
今回の旅行においては、自分に対してのお土産は「写真」を残すことだったので、何かの記念になるものなどはほとんど買うことがなかった。
ついお土産屋さんに入るとあれもこれも欲しくなってしまう性格だから、できるだけ入らないようにもしていた。
もちろんここでもそうだった。
ビラボーンロードハウスの中に10年前の自分がいたことだけで、僕は本当に満足だった。
ここからデナム(Denham)までは約180kmである。
今2時半だから早くても4時半に到着という計算だ。僕は給油後、大きく深呼吸をして、ハンドルを握った。
約50kmは北へ、そして残りは西に向かって走る。
心なしか行き交う車の量も多いように思えた。もちろん、すれ違う車には掌を広げて挨拶だ。
国道1号線(North West Coastal Hwy)の周囲の景色は背の低いブッシュが360℃見ることができるが、春以降になるとこの辺りにも美しいワイルドフラワーが咲き誇る。
小さな黄色の花々を眺めていたのを思い出すが、今はほとんど花が咲いているのは見えない。
【ここが分岐点】
デナムに左折するところに立派なブロックの塀があった。
しかも世界遺産と書かれている。
まだ、真新しい。
最近建てられたものだと思われる。
10年前にこの道を通ったときにはこんな立派なブロック塀はなかった。
こういうところも少しずつ変わりつつある。
しかし、日本とは本当に違う。
日本の看板などは自然に近い色ではなく、目立つように「赤」や「青」などの色を多く使い、それはまるで視覚として自然破壊をしているようにさえ思えてしまうものばかりが多い。
それに比べて赤茶けた大地に、同系色を使うオーストラリアの感覚が好きなのである。
それでも十分に目立っているのは、大きな青い空が背景になっているからであろう。
僕は左折したすぐ先の路肩(空き地?)に車を止めて、記念に写真を撮ろうと数枚シャッターを押していた。
【ここでも雲ひとつない青空】
ちょうど数人の若者が反対側で同じように記念写真を撮っていたので、1枚写してもらいたいとお願いして写真を撮ってもらった。
こんな立派なブロック塀に登ることも少しためらったが、ここは誰も見ていないということで塀によじ登って写真を一枚撮ってもらうことにした。
雲一つない広々とした青空、赤い大地、これぞまさしくオーストラリア大陸である。
といっても僕のいる場所はその中の「点」でしかないが・・・。
ほとんど車も通らず、数人の若者のグループがここに立ち寄っただけで、他には全く誰ともあうことはなかった。
参考までに、パースから北上してきたら、この塀を左折することになる。
【エンブレム?】
デナムまでここからまだ129km・・・急いで出発しないと日が暮れる。
車はデナム・ハメリンロード(Debham-Hamelin Rd)を西へ走る。
約120kmのスピードで走るのだが、ときどき他の車に追い越される。
それにしても西陽がまともに当たるから運転がしづらい。
標識などがあっても見逃してしまう。
【世界遺産の地域で記念写真】
そういえば10年前に友人Sとこの道を通ったとき、眠気覚ましに車の中でちょっとした遊びをしながら運転をした記憶がある。
数は少ないのだが、こういった道路を走っていると、下水道のような切れ目のある箇所があり、そこを通ると、タイヤの音が「ガガッ」と鳴る。
日本人ならそこはなんとなくスピードを落としたくなるのだが、別にそういった理由であるわけではないと思われる。
そしてそこを通る一瞬だけ、座っている状態で両足を上げ、両手で車内の天井をたたくというだけのゲームなのである。
本当に数は少ないから、それは忘れた頃にやってくる。
居眠りしそうになって(もちろん助手席に座っている場合だが)、そのポーズを取らないと10ドルの罰金。
話に夢中になっていたりするとすぐに忘れて、また罰金・・・。
運転している人は両手でなくても片手でもよい。いや、そのほうが安全だと思うから片手にする必要がある。
そんな昔のことを考えながら、夕陽に向かって走って行く。
・・・
2008年月日の日記
そ、そ、そういえば只今ブレイク中の世界のナベアツっているでしょ。
彼が3の倍数ではバカになるというネタで受けまくっているのだが、実はあれ、モンキーマイアで1994年に友人Sから教えてもらったゲームなんだよ。
ボトルズというゲームで、3の倍数と3のつく数字のところで、ボトルズと言わなければ負け。
さらに複雑にして、7の倍数と7のつく数字ではカンズと言わなければいけない。
そう、『ボトル』と『缶』ね。
僕と友人Sの2人でやるときは、さらに日本語と英語を交互に言わなければならない。
『いち、Two、BOTTLES、よん、Five、BOTTLES、CANS、はち、BOTTLES、Ten』ってわけだね。
懐かしかったよ、ナベアツさんの芸を見て・・・。
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