タイムマシン(第一章)タイムマシン(第三章)

2009年01月24日

タイムマシン(第二章)


タイムマシン(第二章)


 Y子から届いた最後の手紙は、20代半ばに来たもので、結婚しましたという内容のものだったと思う。

 それはもしかしたら年賀状だったかもしれない。

 当然、姓が変わるのだが、やはり違和感はあった。

 それ以来、彼女とは全くの音信不通状態

 特に意識してのことではない。

 僕と彼女は恋人でもなんでもない、ただの幼馴染であり、クラスメートだったわけだから、彼女が結婚したからといって格別ショックだったとか、そういう感情はなく、むしろ祝福すべき内容でお祝いを返した記憶がある。

 そんな彼女からの久しぶりの手紙を開いてみると・・・。







94f97761.jpg

【空を見上げて】







 同窓会小冊子とそのときに集まった面々の写真と一緒に一枚の便箋が同封されていた。

 え?

 同窓会があったの・・・?

 僕には何の通知も着てない。

 いや。

 来るはずがない

 中学時代の友人には無二の親友であるT正を除いて誰一人として、今の住所を教えていなかったのだから・・・。

 そのT正も今は日本にはいない。

 まさか、高校時代の友人から情報を取るなんてこともほとんどないに等しい。

 しかし、Y子のきれいに並べられた字を見て、納得。

『しゅんちの実家に電話をして、お母さんから今の住所と電話番号を聞きました。』

って・・・(苦笑)。

 そういえば、去年の11月か12月にわけのわからない電話番号が何度か着信記録に残っていたのを思い出し、一人苦笑する。

 しかも、局番が函館だったり、札幌だったり・・・。

 僕は親族関係の電話番号は全てといっていいほど携帯電話に登録しているし、親しい友人たちの電話番号も全て登録してあるので、そうではない電話はむやみやたらと受けたり、こちらから電話することをしない。

 その多くは間違い電話だったり、過去には怪しい内容のものだったりもしていたので。

 しかも郵便受けの封書も何通かは目を通していないものもあったかもしれない。

 後で見ようと思いながら放置していたものもある。

 とにかくDM関係などが多くて、うんざりしていたのである。

 あ~。

 心の中で後悔にも似たような溜息が出る。

 それでも封筒に同封されていた写真を広げ、さらに溜息を漏らすことになる。

 大勢の人がカメラに向かって満面の笑みを向けている。

 でも、そのほとんどは僕の知らない人ばっかりだったのである。







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at 23:03│Comments(0) 「青春」編 

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