タイムマシン(第三章)タイムマシン(第五章)

2009年01月26日

タイムマシン(第四章)


タイムマシン(第四章)


 同封された小冊子に目をやると、クラスの仲間たちからのコメントが書かれていた。

 その中にある恩師のメッセージ・・・。



 T先生(小学5・6年の担任)のメッセージ

 なつかしい顔、顔、顔。

 目を閉じて小学生の頃の皆様の様子を思い、なつかしいの一言です。

 悔いが残らぬようにと思い、こんな姿で出席させていただくことにしました。

 今日は大いに話し合い、楽しく過ごさせていただきます。

 パーキンソン病で書きました。

 おかしな字、はずかしいね。



 Y先生(小学6年生の隣のクラスの担任)のメッセージ

 ○○小学校を卒業して早△△年。

 当時の少年・少女達を見て時の流れの早さに只々おどろくばかりです。

 私もこの年齢になって冥土の旅の一里塚を数えるこの頃です。

 皆さまにお会いできるのを楽しみにしていました。

 幹事の皆さま、ご苦労様です。



 S先生(中学2・3年生の担任)のメッセージ

 同期会のご案内、どうもありがとう。

 中学校を卒業して××年、なつかしい顔に再会できたことを嬉しく思います。

 あの時代、君たちの卒業と共に私も12年間在職した中学校を卒業した年でした。

 あなたたちとは何か因縁めいたものを感じますね。



 K先生(中学3年生の隣のクラスの担任)のメッセージ

 退職後、まずまず健康で(ぎっくり腰あり)、ゆったり生活しています。

 自分が生徒で参加する同窓会は気軽に出席できますが、先生としての同窓会は、

「私の未熟さで、皆さまの大切な人生の一部を壊したのではないか」という気持ちになり、出席が重たく感じられます。

 皆さまはこれから楽しい人生が待っています。

 心身共に健康で過ごされることを祈ります。



 僕の人生に大きな影響を与えてくれた先生方も今ではただのおじいちゃんおばあちゃん

 それでもやっぱりメッセージを読んでいると、先生と生徒の間柄の気持ちになってしまうのは不思議なものである。







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【空を見上げて】







 僕は今でも忘れない

 僕の実力では合格は無理だとも言われていた高校に合格したときのこと。

 結果発表だって放棄して、見に出かけなかった僕の家に電話をかけてきてくれたのはK先生だった。

 僕以外の連中はよほど自信があったのだろう。

 合格を疑わずに自分の目で確かめに行っていた。

 それでもK先生は一番僕のことを心配していたようだ。

「しゅんち~。」

「合格したぞ~。」

 受話器の奥で聞こえるK先生の声を聞いていて、自分の耳を疑った。

 そんなはずはない、とも思った。

 僕は合格の喜び以上にK先生の気持ちが素直に嬉しかった。



 そして卒業間近にK先生が僕に言った言葉・・・。

「しゅんちみたいな人間がいるから、俺は教師を辞められないんだよ。」

 その言葉を聞いて僕は泣いた。



 K先生と出会って僕の人生は変わったけれど、僕と出会ったK先生も人生が変わったのは事実だ。

 お互い様なんだ・・・人生が変わるのも・・・。

 少なからず、僕の人生はK先生に出会えて悪い方には変わらなかったと思うよ、うん。



 この数日、僕はまるでタイムマシンに乗って過去の自分に戻った錯覚に何度も陥っていた。

 朝、目覚めたときに実家の僕の部屋のベッドに寝ていると思った。

 電車に乗るときにも、歩いているときにも、仕事の合間にも・・・ことごとく少年だった頃の自分になっていた。



 家に帰ってくると、また何度も写真と名前を見比べ、相変わらず一致しない顔を見ては苦笑の繰り返し。

 もちろん、この同窓会に参加できなかった仲間も多い。

 ほんの一部であるが、現在の住所を記載されていない人もいた。

 名簿を取り出して、僕は唖然とした。







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at 23:36│Comments(2) 「青春」編 

この記事へのコメント

1. Posted by 北さん   2009年01月27日 16:09
何時もどうもです。(^.^)
北は例年になく小雪が降ったり消えたりで、寒い日が続いています。
チャリ漕ぎ散策野郎、困っておるのじゃぁあ!
でも、こちらは、いいですねぇえ♪十五の春だものぉお♪
大志をいだけの少年少女時代!あり日の姿が
目に浮かぶ、素晴らしき、しゅんちタイムマシンそれは素敵じゃのぉお♪
久し振りに寒さを忘れ、暑くなりました。どうもどうもじゃ~♪ (^.^)
2. Posted by しゅんち→北しゃん   2009年01月28日 07:56
 どもども~。
 ほんと!
 いつも「どもども~」。
 北しゃんのコメントには頭が下がる思いでいっぱいです。
 十五の春…いい響きです。
 そんな時代もありましたね~。
 今回送られてきた手紙は疎遠になった友人から、いい加減、北海道に戻っておいで…とでも言っているかのようなメッセージが感じられました。
 幼いときに出会った友人というのはいいもんですね~。
 しっかり、生きていかなきゃね。
 北しゃんも…ね!
 ではでは~。

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