2011年03月31日
やさしい気持ち
やさしい気持ち
(2011年2月7日~9日 冬の北海道、写真で綴る一人旅)
昼食を済ませ、その足で小樽港を一目見ようと海へ向かってみることにした。そういえば小樽港なんて何年来ていなかっただろう。
いや、何年どころではないような気がする。
若かりし頃にちょこちょこと出向いたことはあるが、それも時間潰し程度だったような・・・。
【雪道】
日は差してはいたが、天気は目まぐるしく変わる。
小樽運河食堂から港までは歩いてもせいぜい5~6分程度だが、雪道は足をすくわれ、歩きづらく、思った以上に遠く感じる。
その上、再び吹雪モードに・・・(笑)。
【港に着く頃にはまた吹雪】
まぁ、港に何かがあるわけでもなく、久し振りの日本海を眺めて帰ろうかななんて思いつつも、数枚の写真を撮っているうちに、
【穏やかな海】
雪は止んでしまう(笑)。
僕の記憶に間違いがなければ、この日降った雪はこの瞬間が最後だったように思うのだが・・・。
漁港にも多くの倉庫がある。
今は何に使われているのかわからない。
【倉庫につらら】
何故か、何となく懐かしい。
冬の海の匂い。
しばらく人気のない港を歩いてみたが、こういう時間も今の僕には必要なものなのかもしれない。
そう思うと立ち去れないでいたのだが、再び運河の観光スポットに戻ることにした。
【マイナス0.9度】
吹雪いているときには寒さが増すが、雪が止むと思ったほど寒さを感じない。
それでも北海道の冬はマイナスが当たり前。
そういう冬を何度も乗り越えて生活しているのだから、人々はやっぱり強いんだろうな。
僕にはできないもののひとつである(弱い人間なのだ)。
【あさくさばし】
生まれて初めて知ったよ、この橋の名前(笑)。
あさくさばしっていうんだね。
あ~、もう僕は小樽の人間ではないのかもしれないな。
ここが小樽運河の観光スポットである。
【日中でも多くの観光客が訪れる】
夜になると運河の横の舗道に多くの雪灯籠に灯りが灯る。
そして、今の時間は夜の雪あかりの路のために雪灯籠に積もった雪を掃ったり、崩れた作品をを手直ししているボランティアの人も大勢いるのをみて、ちょっと感激。
しかもボランティアの会話を耳にしてちょっと唖然。
ここでも中国人が多いようだ。
この後、僕は一度ホテルに戻り、母に会いに行く。
また、そのときには従兄弟たちも何人か来ていて2~3時間程度だったが、時間を過ごすことにした。
また4月に来るよ、と言って別れたのだが、母も、無理しないで6月にしたら・・・と言うので、今は4月に帰省する予定は立てていない。
故郷はいつもやさしい。
都会の生活から抜け出して、故郷に戻ると自分のトゲトゲした心が融けるような思いがする。
それは少年時代に受けた多くの環境が僕の中で蘇って来るからかもしれない。
再びホテルに戻ってきたのは街に灯りが灯る頃だった。